東映は２月１４日、代表取締役社長の手塚治社氏が亡くなったと発表した。２０２１年６月に病気療養のため、通院治療を行ないながら仕事に邁進していたが、６２歳という若さでこの世を去ってしまった。
２０２０年６月に社長に就任していた手塚氏は、１９８３年の東映入社後はドラマ畑を歩み、『スケバン刑事』（フジテレビ系）や『科捜研の女』（テレビ朝日系）などの人気テレビシリーズを手掛けた。
東映はアニメ作品が好調で、２０２２年の年間興行収入が３２５億円、年間動員数が２３６４万人を超え、歴代１位の最高記録を達成。１月２７日から公開されている木村拓哉（５０）主演の東映創立７０周年記念作品『ＴＨＥ ＬＥＧＥＮＤ＆ＢＵＴＴＥＲＦＬＹ』も大ヒットしている最中の悲報となってしまった。
■沢口靖子も『科捜研の女』の“生みの親”を追悼
『科捜研の女』シリーズで主演を務める女優の沢口靖子（５７）は、２月１４日にコメントを発表。
「『科捜研の女』の生みの親でいらっしゃることが誇りです。昨年１２月に『東宝９０周年感謝の夕べ』でお目にかかり、お話ししたときのにこやかなお顔が忘れられません。いつも飾らない気さくなお人柄でユーモアがある方でした」と、手塚氏を追悼した。
「手塚社長が亡くなったばかりでこんな話はよくないのでしょうが……『科捜研の女』も今後どうなっていくか、分からなくなってしまいましたね」（ドラマ制作会社関係者）
１９９９年にスタートした『科捜研の女』は、現行の連ドラ最多シリーズ記録を更新し続けている人気ドラマ。以前は「木曜ミステリー」で放送していたが、同枠の廃止に伴い、２０２２年１０月クールの『ｓｅａｓｏｎ２２』は「火曜２１時枠」で放送された。
「ドラマは２４年続く、根強い人気の作品です。ただ、それはシニア層に限った話で、若い層はほとんど見ていないことが視聴率からもうかがえます」（前同）
