■『科捜研の女』最新シリーズのコア視聴率は1~2%と深刻低迷

『season22』の初回の世帯視聴率は11.9%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)と高い数字を記録。全話通じての平均世帯視聴率も9.0%と好成績だ。

 ところが、テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率で見てみると、初回が2.2%、以降も1%半ばから後半を推移し、ゴールデン帯のドラマとしては目も当てられない視聴率を記録してしまった。

「制作サイドも、コア視聴率が取れないことを問題視していることが伝わってきます。沢口さん演じる榊マリコの髪型をショートボブに変えたり、新たなキャラクターとして小池徹平さん(37)演じる君嶋直樹が登場したりと、リニューアルを試みました。しかし、『season22』もコア視聴率が上昇することはありませんでしたね」(前出の制作会社関係者)

※画像は『科捜研の女』の公式ツイッター『@kasouken_women』より

■コア視聴率低調でも『科捜研の女』が終わらないワケ

「木曜ミステリー」枠が廃止されてからも『科捜研の女』が続いているのは、制作を手掛ける東映がテレビ朝日の株式を18.08%保有しており、逆にテレビ朝日も東映の株式を19.68%保有しているという、持ちつ持たれつの資本関係が影響していると、2022年10月の『週刊女性PRIME』では報じていた。

 加えて、「京都撮影所での撮影をすべてやめてしまっては撮影所の存続が危うくなるため、テレ朝にとってもマイナスが大きい」ということのようだ。

「そして『科捜研の女』は、東映が京都撮影所で作る手塚社長の肝いり作品ということもあり、“手塚社長が退任しない限りはずっと続く”とまで言われたんです。そんなところに、あまりにも突然すぎる訃報ですからね……」(前同)