■キムタクは「平成を抱いた男」

 芸能プロ関係者はこう話す。

「木村さんのマクドナルドCMからの“降板”は、ジャニー氏の件が原因なのは間違いないでしょう。しかし、今回のNumber_iの起用には、日本の国民的存在、“スーパースター”の移り変わりを感じさせるところもありますね」

 今回、平野が《親せきの家より入りやすい》と評しているように、マクドナルドは言わずと知れた国民的ファストフード店。そのため同社が、幅広くマスにリーチできるCMキャラクターを求めているのは間違いないだろう。

 最近の話題では、4月12日から国民的漫画作品である『名探偵コナン』(小学館/日本テレビ系)と「チキンタツタ」がコラボを展開。3月26日にはシンガーソングライターのimase(23)も、同社とのタイアップソング『Happy Order?』の配信(4月1日~)を発表した。

※画像は『マクドナルド』の公式X『@McDonaldsJapan』より

「その流れで起用されたのが、Number_iだった。彼らこそ今、最もマスにリーチできる、かつ広い世代が共感、応援できる存在なのではと。

 普段のトークは明るくて面白いし、本業の歌やダンスはキレキレでカッコよく、カリスマ性もスゴい。そして目標である世界進出を目指して努力していて、ファンでなくても応援したくなるグループですよね。若い女性だけではなく、男性や年配層にもリーチできる可能性がある」(前同)

 すでにインスタグラムのフォロワー数は木村の400.6万(4月18日11時現在)を平野が422.6万で上回っているという“実績”もある。

 また、ハイブランドであるルイ・ヴィトンからコンビニのホットスナックまで、Number_iのメンバーがSNSや雑誌で取り上げたアイテムが完売することも珍しくない。

 本業のアーティスト活動も絶好調。日本時間の4月15日、アメリカ・カリフォルニア州インディオで開催された世界最大級の野外音楽フェスティバル『Coachella Valley Music and Arts Festival(以下『コーチェラ』)』で、念願の世界デビューを叶えた。

 4月18日発売の『女性セブン』(小学館)では、『コーチェラ』に出演する彼らがロサンゼルス空港へ到着した際、日本人だけでなく中国や韓国などアジア人のファンも大勢出待ちしていたことを報じていて、すでに海外でも注目されつつあることがわかる。

「日本の国民的なスターといえば長らく木村さんでしたよね。“平成を抱いた男”というフレーズもあるほどですし、木村さんがドラマで着用していたロレックスがブームになったり、長髪が”キムタクヘアー“として流行ったり。その影響力は圧倒的だった。

 木村さんはまだまだ凄いですが、年齢は51歳。企業サイドが若い世代にアプローチしたい、というところもあるでしょう。まだ3人とも20代のNumber_iはうってつけの存在ですよね。Number_iが今回、マクドナルドの新CMキャラクターに就任した背景には、そうした時代の移り変わりを感じざるを得ないですね」(前同)

 時代は平成から令和に移った。マクドナルドのCMも“平成の顔”であったキムタクからNumber_iへ――“日本の顔”の変遷の時なのかもしれない――。