■闇営業騒動から４年…カラテカ・入江が“今”伝えたいこととは？
――本を書いて、闇営業騒動からの４年間を振り返ってどう思いましたか。
改めて、芸人時代から人に支えられて生きてきたことが分かりました。清掃を始めてからも、今の今までずっと人に支えられてます。自分１人だと本当に何もできないのが分かりました。
色々なことがありましたが、僕はやっぱり人に恵まれていると思います。こう思えると、人生も良い方向に進んでいく気がします。今、自分の人生がうまくいってないと感じる方は、自分を見つめ直すとともに、自分の周りにいてくれる人も見つめ直すといいと思います。周りの人としっかり向き合うと、この人のこういう所が好きだなと思えば、そう思う自分がいる訳で、新たな人生を発見するきっかけになります。
――今回出版された著書『信用』（新潮社）の読者に伝えたいことはありますか。
『信用』っていうタイトル通り、芸人を２３年やってきた中で色んな仲間、先輩、後輩がいて……自分が失敗するなんて全く思っていなかった。でもやっぱり脇が甘かったことが原因で社会的信用を失いました。“信用”を失うのは一瞬で、取り戻すのは簡単に思えて超難しいのです。
例えば返信を返さないとか、約束を守れないとか、寝坊をするとか……そういう細かいことの積み重ねで信用は無くなっていく。「次のチャンスをください」と言っても「絶対遅刻するとは言えない」ってなったら終わってしまう。だから『信用』こそが一番難しい、ということを改めて伝えたいです。
■プロフィール
入江慎也（いりえ・しんや）
１９７７年４月生、東京都小平市出身。９７年、高校の同級生の矢部太郎と共にお笑いコンビ・カラテカを結成。２０１９年６月、事務所を通さずに仕事を受ける「闇営業」が発覚し契約を解除される。その後、清掃業のアルバイトを経て、起業。株式会社ピカピカで代表取締役を務めている。
