𠮷野家、すき家、松屋といえば、言わずと知れた大手牛丼チェーンであるが、実は今、これら3社による、牛丼以外の“異色丼戦争”が過熱しているのをご存じだろうか。
「つい先日も、すき家の期間限定商品だった『まぐろたたき丼』(並盛・税込み600円=以下同)が販売終了からわずか1か月で復活すると、X(旧ツイッター)に“フリスビー丼が帰ってきた!”とのポストがあふれ、一時はトレンド入りするほどの騒ぎになりました」(グルメ誌ライター)
マグロのたたきが円盤状に固められた状態で、ごはんの上に載っているため、“フリスビー”の愛称で親しまれる丼は、手軽に楽しめる海鮮の味わいと見た目のかわいさで大人気に。
「終売から1か月での復活はかなり異例です。それだけ反響が大きかったということでしょうね」(前同)
そこで、大手牛丼3大チェーンが誇る意外な“異色丼”を一斉調査。
まずは、“フリスビー丼”と同じく、すき家の『旨だしとりそぼろ丼』(490円)。元祖B級グルメライターの田沢竜次氏は、その見た目と味とのギャップに驚きの声を上げる。
「一般的にそぼろ丼って、そぼろと炒り卵の2色がきれいに盛り付けられているイメージですが、これは、そぼろの上に生卵が載っているだけの地味な見た目。しかし、これがうまいんです」
そぼろを煮込んだ特製ダシの風味と生卵の調和が絶妙で、付け合わせが紅生姜ではなく、しば漬けというのも、“いいアクセント”と田沢氏は絶賛する。