■コアはめるるに軍配が上がっているが…

『Destiny』で見せた石原の演技には、

《亀梨くんと石原さとみの演技いいね、さすがだわ。二人だけのシーンが一番引き込まれるよ…》《一瞬にして「あの頃」(※幸せな大学時代)の表情に戻る石原さとみさんの演技が素晴らしい》
《石原さとみさんの過去と今の演じ分けも説得力があり不穏なストーリーではあるけど次回も楽しみです》

 といった、絶賛の声がXに多く寄せられている。 

「石原さんの評価は高いのですが、『Destiny』の数字はかなり微妙な感じです。現在のテレビ界が最重要視している13~49歳のコア視聴率は厳しく、初回(4月9日)は2.1%でしたね(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。

 石原さんは主演女優としての実績は十分ですが、2018年1月期の『アンナチュラル』(TBS系)が世帯平均11.1%と2ケタ超えを記録したのを最後に、主演作の数字が落ちているところはあります。

『高嶺の花』(日本テレビ系/18年7月)、『Heaven?〜ご苦楽レストラン〜』(TBS系/19年7月期)、『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系/20年7月期)、『恋はDeepに』はいずれも平均視聴率1ケタ台。今の時代、なかなか2ケタの世帯視聴率を取るのは至難の業ですが、石原さんには厳しい声も上がっていましたね。

 石原さんとしては、復帰作の『Destiny』でなんとしても良い結果を残したいところではないでしょうか」(前出の制作会社関係者)

 対する生見はぐんぐんと頭角を現してきていて、演技面の成長も著しい。『くる恋』も初主演作として注目されていて、初回のコア視聴率は『Destiny』より高い2.5%だった。

※画像は『くる恋』の公式X『@kurukoi_tbs』より

「モデル出身の生見さんは当初から女優業を志望していたものの、最初は全然演技ができなかったといいますね。しかし、バラエティ番組『THE突破ファイル』(日本テレビ系)に出演したことが大きな転機になったようです。

『突破ファイル』は、出演者がさまざまな職業に扮して本格的な再現ドラマを撮る番組ですが、これが演技力アップにつながったようです。やはり場数は重要ですよね」(前同)

 連ドラでは、23年10月クールに木南晴夏(38)主演の『セクシー田中さん』(日本テレビ系)に準主役で出演。ほとんど主人公といってもいい活躍ぶり、可愛さ、たまに見せるやさぐれ感などなど多くの点で注目され、生見は『ザテレビジョンドラマアカデミー賞 助演女優賞』に輝いている。