■『Destiny』が『くる恋』に勝っている意外なコンテンツ

 そんな生見がGP帯初主演を果たしたのが、TBSでも、恋愛モノでヒットを連発し、女性に人気のある『火曜ドラマ』枠の『くる恋』だった。

 今回の『くる恋』で生見は、記憶喪失を機に本当の自分を探す女性を演じている。記憶を失う前後で雰囲気の違いも演じ分けていて、

《めるる演技上手いんだが。そして引いて撮られた容姿・お顔 雰囲気が違って(良い意味で)かなり素敵なんだけど!》
《記憶喪失前後の葛藤が絶妙》

 といった、高く評価する声が寄せられている。

※画像は『くる恋』の公式X『@kurukoi_tbs』より

 物凄い勢いで上昇するめるるの勢いに石原が押されているようにも感じられるが、こんな指摘も。

「リアルタイムのコア視聴率では『くる恋』の方が上ですが、TVerのお気に入り登録者数は『Destiny』が96.2万人で、『くる恋』の59.7万人(22日19時現在)を大きく上回っています。

 加えて、『Destiny』は放送後にNetflixにも配信していて『今日のTV番組TOP10』にランクインしたり、テレ朝の有料配信サービス『TELASA』にオリジナルコンテンツも配信していたりと、リアルタイムの数字と同時に、配信を強く意識しているところがありますね」(前出の制作会社関係者)

 配信では石原の『Destiny』が圧勝、リアルタイムの数字は生見の『くる恋』が勝ち――開始間もないところでは“1勝1敗”といったところか。

「物語はまだ序盤ですから、ドラマヒットのカギを握るのは、やはり今後の展開と脚本の出来ですよね。両ドラマとも共通して漂っているのは“不穏さ”です。ですので、Xでは考察合戦が始まっている。ここの盛り上がりも重要になってきそうです。

 もちろん主演の2人の演技、そして存在感が、どれだけ視聴者を惹きつけられるか、“見たい”と思わせるかも重要ですよね。石原さんはママになって初の主演ドラマとして、生見さんは初のGP帯連ドラ主演として、両者とも非常に気合いが入っているのは間違いない。どちらが主演作を人気ドラマへと導けるか――目が離せませんね」(前同)

 地上波のドラマ枠が増えたといっても、主演できる女優は限られている。石原と生見、この4月期に輝きを放つのはどちらだろうか――。