暦どおりなら4連休、人によっては最大10連休ともなる2024年のゴールデンウィーク。一方で過去最高を更新しそうな訪日観光客の影響もあり、全国各地の観光名所も大混雑となることが予想される。だったら家でのんびりしていたほうがいいかも! と考える人も少なくないだろう。そんな人にぴったりなのが、連続ドラマの一気見だ。

 そこで、流行の最先端を日々調査しているトレンドアナリストの太田まき子氏が、ゴールデンウィークでの一気見にうってつけな、大人気&大注目の“ドロドロ韓国ドラマ”2作を紹介する。

『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』(Netflix)

 Netflixで配信されている復讐劇で、23年末に発表された同社の上半期レポートによれば、シーズン1の総視聴時間は6億2280万時間で世界3位になったという大ヒット作だ。

【以下、『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』のネタバレを含みます】

 物語の発端は高校時代。貧しい母子家庭育ちの主人公は、裕福な同級生たちのいじめのターゲットにされ、さらには大人たちにも裏切られてしまう。その悲しみと怒りを燃料に、主人公は十数年をかけて準備を進め、ついに復讐へと乗り出すというストーリーだ。

「シーズン1とシーズン2で8話ずつの全16話。目を覆いたくなる壮絶ないじめシーンなど、第1話の過去エピソードは見ていてつらいですが、第2話からいじめグループへの復讐をじわじわスタート。主人公に、協力する者も現れてきます。とにかく悪役サイドの“悪役っぷり”が徹底されているので、主人公の復讐を応援したくなりますし、最終的にスカっとするのでハマっちゃうんですよね」(前出の太田氏)

 物語もさることながら、俳優たちの演技にも引き込まれるドラマだという。

「主演のソン・ヘギョ(42)はすでに韓国国内でトップ女優ですが、『ザ・グローリー』が新たな代表作になったともっぱら。しかしそれ以上に作品を盛り上げたのは憎き悪役たちです」(前同)

 特に主人公をいじめる主犯格だったヨンジン役に抜擢されたイム・ジヨン(33)は、抜群の存在感を発揮。同作をきっかけに、大ブレイクを果たしたそうだ。

「23年に行なわれた韓国のゴールデングローブ賞こと『第59回百想芸術大賞』では『ザ・グローリー』が作品賞に輝きました。また主演のソン・ヘギョは最優秀演技賞、イム・ジヨンは助演賞を受賞。ドラマを見ればわかるように2人の演技は圧巻です」(同)

※画像はNetflix Japanの公式X『@NetflixJP』より