■“韓ドラ要素詰め合わせ”な『ペントハウス』は日本の芸能人も夢中

『ペントハウス』(Netflixほか)

『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』と同じく前出の太田氏が“イチ推し”と語るのは『ペントハウス』だ。こちらはNetflixやU-NEXT、Huluなどで配信されているラブサスペンス。韓国国内では瞬間最高視聴率31.1%をたたき出すなど社会現象も巻き起こした話題作だ。

※画像はNetflix Japanの公式X『@NetflixJP』より

【以下、『ペントハウス』のネタバレを含みます】

 物語の舞台は、セレブたちが住む超高級タワーマンション『ヘラパレス』。物語のカギを握ることになるのは5つの家族だ。ヘラパレスに住むセレブ家族の間で引き起こされるバトルもあれば、名門高校への入学をめぐる親の思惑や駆け引きとそれに振り回される子どもたちの葛藤など、韓国の格差社会を背景にさまざまなストーリーが絡み合う。

「ヘラパレスはソウルの一等地にある100階建てマンションということで、浮世離れしたセレブな世界観がまず圧巻。さらに、物語の冒頭では、少女の転落事故が起こるのですが、その真相は? といった物語の軸となるストーリーがあり、見応え十分です。権力闘争、不倫、裏切り、復讐、さらには殺人事件など、いろんな韓ドラ要素が1作に詰め込まれたような内容。予想外の展開も次々起こるだけに中毒性があるんです」(太田氏)

 シーズン3での完結まで全96話(日本配信版)の大ボリュームという大作。それだけに一気見のほうが話の流れも理解しやすそうだ。

 韓国では21年に完結した本作だが、日本では23年にシーズン2、24年春にシーズン3が配信開始されたばかり。そのため、今まさに大きな注目を集めているという。

「24年2月にはみちょぱ(池田美優・25)が、3月には若槻千夏(39)が一気見したことを自身のラジオ番組やSNS上で報告するなど芸能人もハマっている様子。ツッコミどころ満載なので、見た人と語りたくなる。そうしたクチコミがきっかけで、どんどん番組の輪が広がっている印象ですね。物語では5家族の子どもたちにもスポットが当たり、受験や恋愛といった学園ドラマ的な要素もあるので、大人だけでなく高校生にもウケている。幅広い世代に広がっています」(前同)

※画像は若槻千夏の公式インスタグラム『@ wakatsukichinatsu』より

 人間関係ドロドロ系の韓国ドラマは、精神的余裕のある大型連休に一気見するのが一番かも。

太田まき子
新潟県出身。大学卒業後、広告会社及びマーケティング会社にて女性向け商材のプロモーション、ファッションカルチャーイベントの企画運営、エンタメ系の広報PRなどを担当。現在はフリーランスのPRとして、トレンドのマーケティングやリサーチを行う。