■『トッツィー』で「山崎育三郎という人をもっと好きになりました」
――『トッツィー』では見事な肉体を披露されていました。
岡田 今回は役のために半年かけて絞りました。脂質をカットしてトレーニング。その後3か月の本番を終えて、今もキープしています。よく食べていたのは、明太子、とろろ、大根おろし入りのうどん、おにぎり、アーモンド。基本食べ過ぎなければいいというかたちでやっていましたね。
――主演の山崎育三郎さんとはいかがでしたか?
岡田 共演は12年ぶりでしたが、まさか彼に愛の告白をする役とは(笑)。「愛してる~」「大好きだ!」と叫んでいましたね。育三郎はマイケル(男性)とドロシー(女装)という二役でしたが、普段はどちらかと言えばドロシーに近い。すごく優しいんです。今回で、山崎育三郎という人をもっと好きになりました。
――そんな岡田さんは型破りな役が多いですよね。
岡田 ブロードウェイ・ミュージカル『PIPPIN(ピピン)』(2019年)のルイス役も、筋肉がある、ママが大好きなかなり振り切った役でした。
ミュージカル『シー・ラヴズ・ミー』(2023年)ではキザなプレーボーイで、相手役の宮澤佐江ちゃん(33)を振り回す役。その辺りから、自分はヤバイ役が向いているのかもしれない、武器なのかも、と思うようになりました。劇団四季の舞台では二枚目をやっていましたけど、素に近いのはマックスの方ですね(笑)。育三郎からは「亮ちゃんは食事中でもずっとマックスだね」と言われていました。
――劇団四季に出るきっかけは。
岡田 21歳の頃『GODSPELL』という作品にアンサンブル(※メインキャストを支える役者やダンサー)で出演していたのを劇団四季の外部スカウトの方が偶然観てくださって、『マンマ・ミーア!』のオーディションを薦められたんです。
『マンマ・ミーア!』には、まず4か月くらいアンサンブルとして出演して、5か月目にスカイ役をもらいました。浅利慶太先生に基礎を教えていただいたことは、僕の財産です。