■日本ならではの「お疲れ様でした」に含まれる“ニュアンス”
【2】2位「お疲れ様でした」が好きな理由
・努力を分かち合うという感じがして好きです。
・カジュアルな場面でもフォーマルな場面でも使える。また、頑張ったことを称える言葉があるのは、日本人の考え方や勤勉さを垣間見ることができる。
・英語にはこれに相当する表現がない。"Thank you for today"(今日はありがとう)との表現が近いが、友人同士などカジュアルな場で使う表現であり、仕事の場で使うと多くの場面で失礼となる可能性がある。そのため、誰かが何か特別なことを手伝ってくれたときくらいしか使えない。
・このフレーズが感じさせる仲間意識がとても好き。相手へと感謝し、称賛すると同時に、仕事の労力が彼らを疲れさせたかもしれないことを認めている。その“身を捧げる行為”に感謝するフレーズ。
「お疲れ様でした」には、"仲間意識”を感じ取るという意見が社内の講師から多く寄せられたとのこと。その他、謝るときや誰かの注意を引きたいときなど、さまざまなシーンで使える多機能な「すみません」というフレーズには「地域社会全体の平和を維持するのに役立つ幅広いコミュニケーションをカバーしていると思う」と指摘する声もあがったという。
また、「頑張って」には、「“Thank you”や“Good luck”よりも『ガンバッテ』のほうが魅力的なのは、”諦めるな”という意味で使えること。戦い続けようという意欲を高める言葉でもある」という回答が寄せられた。
日常的に使っていると、ふだんはなかなか意識しない日本語のフレーズが持つ魅力。外国人だからこそ気がつく視点の数々に、言葉の面白さを感じることができる。
NOVAランゲージカンパニー
北海道から沖縄まで全国におよそ300校の語学学校を展開。英語に限らず、フランス語、スペイン語、中国語や韓国語さらにはドイツ語、イタリア語と7言語の語学レッスンに対応している。
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