■第3話で物語が大きく動き出すか

 木村主演の『Believe』は、社会現象を巻き起こした連続ドラマ『VIVANT』のように、放送前ほとんど内容や出演者など情報を明かさない戦略をとっていた。謎だらけだった『VIVANT』に比べると主人公の目的や悪役の存在はハッキリしているが、“考察ドラマ”として盛り上がりを見せている点も同じだ。

※画像は『VIVANT』の公式X『@TBS_VIVANT』より

 たとえば、本作では、竹内涼真が刑事・黒木正興役で出演することは発表されていたが、第1話で、橋の崩落事故で死亡した作業員・若松も、彼が一人二役で演じていることが明らかに。黒木は独断で橋の崩落事故を探っているため、“弟(もしくは兄)の死んだ事故の真相を探っているのでは?”などの考察が行なわれている。

 そんな『Believe』なのだが、『VIVANT』のようなヒット作になれるきっかけが、第3話にはあるようだ。

「『Believe』の勢いは第2話で失速してしまった感は否めませんが、ドラマの成功のカギを握る、と見られているのが第3話なんです。第1・2話で狩山(木村)は刑務所から動けませんでしたが、第3話から、狩山が本格的な逃走劇を繰り広げたり、これまで意味深に描かれてきた関係者の伏線が回収されそうだったりと、大きく物語が動く気配がありますからね」(前出の制作会社関係者)

 第2話ラストで狩山はわざと重傷を負い、外部の医療機関へ移送された。狩山は隙を見て病院から抜け出すつもりだったが、彼を敵視している冷酷な刑務官・林一夫(上川)には脱獄の意図がバレていた。第3話では、林は逃走の目的を聞き出そうと2人きり病室で狩山に詰め寄り――と、予告されている。

 また、刑事・黒木(竹内)が接触してきたことで狩山の妻・玲子(天海)が動き出したり、狩山が残していた不祥事の証拠品を巡って狩山の部下でカップル同士の本宮絵里菜(山本舞香/26)と南雲大樹(一ノ瀬颯/27)の間にひと悶着ありそうだったりと、人間ドラマにも大きな進展がありそうだ。