高さ330mと日本一高いビルである麻布台ヒルズも完成し、築地市場跡地の再開発も決定済み。100年に一度とも言われる大規模再開発の真っただ中にある東京。街の風景は日々変化しているが、それは街に対するイメージも同様だ。特にこの5年ほどで大きく変化を遂げたのは、キャバクラ街や場外馬券場がある「ディープな歓楽街」として知られてきた錦糸町だ。

「以前から駅前の再開発が進んでいたが、2019年に商業施設・錦糸町PARCOがオープン。このあたりからオシャレな店も増え始め、若者にも注目されるように。JR総武線に乗れば千葉方面と新宿方面へは直結ですし、東京メトロ半蔵門線を使えば、渋谷駅まで約30分とアクセスも抜群です」(夕刊紙記者)

 ディープな繁華街があるゆえに、「治安が悪そう」などの声もあった錦糸町だが、最近では街のイメージも大きく変わりつつあるようだ。

「19年に東京都は錦糸町の繁華街一帯を暴力団排除特別強化地域に指定。地域でも防犯パトロールを行なうなど治安向上に努めています」(前同)

 こうした活動のかいもあってか、街のイメージは向上。さらには、人気アイドルグループを巻き込むことで、街のイメージは一変したという。若者文化や流行の最先端に詳しいトレンドアナリストの太田まき子氏が解説する。

「20年からフジテレビ系情報番組『めざましテレビ』で続いている7人組アイドルグループ・なにわ男子の担当コーナーで、21年に『歓楽街に若い女性が急増!?錦糸町が若い女性に人気なのなんでやねん!』と題して錦糸町の“若者ウケ”が取り上げられました。また、テレビ東京系情報バラエティ『出没!アド街ック天国』でも同年、“ここ数年、錦糸町に若者が増加中”と紹介していましたね」(太田氏)

 そんな錦糸町は、北口エリアと南口エリアで雰囲気が変わるが、整備が進む北口側が注目だという。太田氏が続ける。

「北口から歩いて6分ほどのオリナス錦糸町の少し先にある銭湯『黄金(こがね)湯)』は、昭和7年(1932年)創業の老舗。それが20年に、コンクリート打ちっぱなしのモダンなたたずまいへとフルリニューアル。サウナには店主のこだわりが詰まっており、近年のサウナブームも後押しして若者も多く集うように。番台のカウンターはビールサーバーを備えたバーにもなっており、中にはDJブースまであって、イベントも定期的に行なわれる話題のスポットです」(前同)

モダンな佇まいに生まれ変わった『黄金湯』 撮影/編集部