■夏場の食中毒予防にぴったりな一品も

 また、「穂先メンマ」(セブン)には食物繊維が豊富で、同じく腸内環境を整える効果がある。

「柔らかい穂先部分のメンマをピリ辛に炒めてあり、シャキシャキした食感が楽しめます」(前出の流通ジャーナリスト)

 食感重視派には「岩下の新生姜スライス」(ファミマ)も見逃せないが、夏に食べたい理由が他にもあると、前出の浅野氏は言う。

「ショウガの抗菌作用が、食中毒予防にぴったりなんです。さらに、ジンゲロールという体を温める成分も含まれており、その発汗作用が老廃物の排出を促してくれます」

 野菜が原料の漬物には、健康効果の高いものが多い。では、“ビール腹”を気にする中高年にとって、ダイエットに効く漬物は?

「ポイントは『アリシン』という成分。これがビタミンB1と結びつくと、炭水化物に含まれる糖の代謝を促すんです」(前同)

 アリシンは球根状の野菜に多く含まれており、その一つが「花らっきょう」(ローソン)。甘酢に漬けられたラッキョウで、小粒で食べやすいのもおつまみ向きだ。

 そして、浅野氏のイチオシが「にんにく醤油味」(セブン)。独特の臭みが敬遠されるニンニクだが、この商品は3種のしょうゆと、だしで味付けされており、スッキリした味が楽しめる。

「ニンニクは、まさに“アリシンの塊”。つゆもおいしいので、ヤマイモなど他の食材を漬け込んでもいいですね」(浅野氏)

 おいしくて元気になれる、一石二鳥の逸品を見つけてみては。