■永瀬廉と広瀬すずは評価されているが

 視聴者のツイッター上の反響は、「こたつのシーンめちゃくちゃ良い…音くんの言葉とか、かすれた声とか、こたつの中の2人が足で触れ合ってるのとか、とにかくエモい。静かに恋が動いてる感じがすごく好き」などと、永瀬と広瀬を評価する声が多いが、脚本への不満の声はさらに多い。

 それは、「空豆と音の人生が奇抜すぎて、両方を描くためにそれぞれのシーンが多くなり、2人が惹かれ合う経緯や動機、微妙な感情の移り変わりがさっぱり伝わらない。天下のキンプリの永瀬くんと広瀬すずちゃんなのにもったいない」などで、登場人物の感情表現の雑さに問題があるようだ。

「本作は初回から唐突な場面が多いですが、“謎の美女”ことセイラからの電話、空豆が葉月にいきなり才能を見込まれるなど、今回は特に多かったですね。また、ちょくちょく音が遭遇している、音楽ユニット・ズビダバの内輪モメは、何のために描かれているのか分かりません。

それらの、取ってつけたようなエモいシーンが入るせいで、空豆と音の感情表現パートが少ないんです。そのため、視聴者は彼らに共感も思い入れもすることができず、恋愛ドラマとしては致命的な状態になっています」(ドラマライター/ヤマカワ)