■前作でフェードアウトしたキャラに注目が集まる

 現在、前述の海外市場に向けたコンテンツの企画開発や製作を行なうTHE SEVENでは、ネトフリ独占配信の『今際の国のアリス シーズン3』(配信日未定)と『幽☆遊☆白書』(23年12月配信)の制作協力が実績として公開されている。

「THE SEVENは、そのスタジオの場所、TBSが出資した会社である点から、今後、テレビドラマにも携わっていくのでは、と考えられていますね」(前出の民放キー局関係者)

 ネトフリとのパイプはすでに開通済み。一方で『VIVANT』は、続投しそうなキャラだけでも、堺演じる主人公の乃木のライバル兼相棒のような立ち位置の阿部寛(野崎守・59)やヒロインの二階堂ふみ(柚木薫、29)、部下の松坂桃李(黒須駿、35)など超一流俳優がズラリ。本編で死亡した“ラスボス”の役所広司(ノゴーン・ベキ / 乃木卓、68)も、公式が生存説を匂わせている。

「真の超一流俳優が集結している『VIVANT』。彼らは多忙を極めていますので、撮影スケジュールを合わせるとなるとすでに決まっていないと無理で、ずらすことも厳しいと言われていますね。

 続編の撮影のタイミングはズバリ、来年の6月から。そして放送は2026年のおそらく7月期。1作目も7月期でしたからね。現在は、その来年6月からの撮影に向けて、脚本作りが必死に行なわれているといいますよ。25年の夏に続編が放送されるという話も出ていましたが、諸々の準備が間に合わなかったようですね。

 福澤監督は3部作を示唆していましたが、実際、『VIVANT』の1作目はまだまだ多くの謎が残ったまま終わった部分もあるし、視聴者から“あれは何だったんだ?”となっていた描写が回収されるようです。特に、意味深な描写が放置されたままの小日向文世さん(70)演じる丸菱商事の長野利彦専務に、かなり焦点が当てられるとささやかれています」(前同)

※画像は『VIVANT』公式X『@TBS_VIVANT』より

 23年の1作目で、丸菱商事で乃木の上司にあたる長野は非常に怪しい人物として描かれた。一応の裏は取れたが経歴に「空白の2年間」があったり、乃木に対して執拗に過去を根掘り葉掘り聞いてきたりと、“絶対に何かある”意味深な描写がいくつもあった。

「長野には、意味深すぎる怖い笑みを浮かべる演出もあり“ラスボス説”もありましたが、結局、第4話を最後に登場せず、その後は本筋にかかわることはなかった。一説には、次クールに同枠で放送された『下剋上球児』(23年10月期)の撮影スケジュールの都合があったとも言われていますね。

 続編では、そんな視聴者にモヤモヤを残した長野が今度こそしっかりと掘り下げられる、と見られています。乃木と同じ“別班”説もあった長野専務。話通り順調にいけば2年後、26年7月クールに、いよいよ彼の“正体”が明らかになるのではないでしょうか」(同)