■『めざましテレビ』が女性視聴者から支持されるワケ

 フジテレビは近年、視聴率不調が言われているが、『めざましテレビ』だけは違って堅調。30年続く番組はさらに、ここにきて人気を伸ばしているというから凄い。

「5月15日に生田アナが一般女性との再婚を発表するなど、番組にとっては嬉しいトピックもありましたが、井上アナや番組のYouTubeチャンネルが生田アナの再婚を祝福するなど、レギュラー陣の仲の良さも伝わってきて、それも視聴者からは好評ですね。

 また、『めざましテレビ』はなるべく多くのニュースをスピード感をもって伝えるというつくりになっています。台本は秒単位刻みでしっかりと作られていて、アナウンサーたちがそれをしっかり読んでいく、という王道の構成です」(前出の制作会社関係者)

 出勤や登校準備で、朝は時間に追われている人がほとんどだ。そんななかでなるべく多くのニュースを知りたい、頭に入れておきたいという視聴者は多く、『めざまし』はそのニーズにしっかりと応えているのだ。

「加えて、エンタメ情報がとにかく充実していますよね。さらにトレンドのスイーツをはじめとするグルメ情報、可愛い動物ニュース、便利グッズやディズニーのグッズ紹介、『ちいかわ』や『紙兎ロペ』といったショートアニメなど、女性や若年層が見たくなるコンテンツが目白押しなんです。事件や政治、経済などの大きなニュースを伝え終えたら、そこからエンタメ・トレンド情報のラッシュになります。そこのスピード感も凄い。まさに“盛りだくさん”といった感じです。

 また出演陣を見ても、三宅アナと軽部真一アナ(61)の安心感や安定感は抜群ですし、生田アナはニュースを読む姿が板についてきた。井上アナは清潔感あるビジュアルが支持されています。5年目の藤本万梨乃アナ(28)も『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)のアシスタントを務めるなど、知名度を上げてきていて、特に男性人気が高いといいますね」(前同)

 マンスリーエンタメプレゼンターとして4月には俳優の山下幸輝(22)、5月は坂東龍汰(27)を起用するなど、月替わりで出演する若手イケメンタレントも「F2層」の個人視聴率獲得に貢献しているはずだ。

※画像は『めざましテレビ』の公式X(ツイッター)『@cx_mezamashi』より

「世帯視聴率では、テレビ朝日の『グッド!モーニング』と競っていますが、コア視聴率では断トツトップの『めざましテレビ』。コア視聴率は広告収入に直結しますから、同番組は局に大貢献しているのは間違いないですね。

 管理職・チーフスペシャリストへの大出世が話題で、今後も安泰かと思われている日テレの水卜アナですが、今、内心では『めざましテレビ』に水をあけられていることに焦りを感じているのではないでしょうか……」(同)

 国民的アナウンサー・ミトちゃんでも敵わない『めざましテレビ』は凄いが、そんな最強のライバル番組を打倒したら、いよいよ水卜アナの役員昇格が見えてくるのかも。