■Number_iとともに世界のエンタメの舞台へ

 TRAINEE(研修生)の総数は、昨年12月23日時点で約25人いることを滝沢氏がスポーツ紙の取材に明かしている。

 公式サイトでは、平均年齢12歳の5人組ユニットwink first、顔を帽子で隠し名前も年齢も不明な6人組ユニットDeePalsの2組が紹介されているが、彼ら以外にも14人前後のTRAINEEがいると考えられる。

※画像はTOBE OFFICIAL JAPANの公式X『@tobeofficial_jp』より 

「滝沢氏は彼らもしっかりと育て上げて、メジャーデビューさせて、いずれは大規模なコンサートを行なって集客をしていく――当然、そこにはグッズなどの物販もついてきますし、名が売れていけば、Number_iのようにCMも期待できますよね。そうなれば、売上はかなり大きくなります。

 ですが現状、未成年者も多い25人前後の研修生を管理するというのは簡単なことではない。そのため滝沢氏は多くのスタッフを雇用して、TRAINEEを本格的に育成するための土壌を作りたいのでは、ともっぱらです」(前出の芸能プロ関係者)

 そして、今回のスタッフの募集には、もう1つ理由があるようだ。

「“穴埋め”的な側面もあると言われていますね。TOBEの勢いは目を見張るものがあり、伸びしろもあると思いますが、芸能プロダクションとしてはまだ小規模で不安定ですよね。

 また、滝沢氏は超有能なアイデアマンですが、敏腕すぎて下につくスタッフがついていけず、離脱してしまった人もいるといいます。芸能プロでは社長に匹敵するほど重要な役職“広報”を担当していた人物が、1年経たずに辞めたという話もありましたね」(前同)

 そんな、スタッフ求人が行なわれるようになった一方で、Number_iは日本時間4月15日にアメリカ・カリフォルニア州で開催された世界最大級の野外音楽フェスティバル『Coachella Valley Music and Arts Festival』(『コーチェラ』)に出演。

 IMP.も同月21日に四川省の省都である成都で行なわれた中国最大級の野外音楽フェス『Chengdu Strawberry Music Festival』に出演するなど、所属タレントは世界進出に向けて具体的に動き始めている。滝沢氏もIMP.と同時期に中国へ飛び、“営業”も行なっていたことも明らかになっている。

「世界的な人気を誇るBTSが所属している韓国最大手のエンターテインメント会社『HYBE』も、2005年に設立されてからBTSが売れ始めるまでの間、いつ倒産してもおかしくない時期があったといいます。

 それに比べるとTOBEは安定感がありそうですが、HYBEにおけるBTSに近いポジションがNumber_iですよね。求人を募って会社を安定させて、Number_i周りのスタッフも強化して世界進出を加速させていく。そして、彼ら以外のグループも鍛え上げ、世界へ――TOBEはNumber_iとともに、世界のエンタメの舞台に出ていくつもりだろう、と業界内では言われていますね」(前同)

 Number_iを世界へと押し出し、同時に組織も強化・拡大していこうというタッキー率いるTOBE。エンタメ新時代、彼らの動向には注目が集まる。