■「STARTO社タレントNG&退所者OK」NHKの“線引き”に憤りの声も

 NHKの稲葉延雄会長(73)は5月22日の定例会見でSTARTO ENTERTAINMENTSMILE-UP.について言及。

 2社とは「定期的にやりとりを持っている」としたうえで再発防止策については「一定の進展はある」と評価。一方で「被害者への補償や再発防止策が確実に実施されていることが確認されるまでは当面、新規の出演依頼は行わないという方針に変わりはない」とこれまでと変わらない姿勢を示した。

「旧ジャニーズ事務所が崩壊し、4月10日からはタレントのマネジメントに関してはSTARTO社体制が本格始動しましたが、依然として旧ジャニーズタレントはNHKに新規出演ができない状況にあるんです。

 一方で30年以上にわたって“ジャニーズの長男坊”として事務所のトップに立っていた近藤さんは、旧ジャニーズ事務所から離れているため番組に出られると。そこに矛盾を感じて、怒っている視聴者が少なくないんですよね」(ワイドショー関係者)

 2020年11月に25歳年下女性との5年にわたる不倫が報じられた近藤。一連の責任を取る形で自ら芸能活動の無期限自粛を申し入れ、活動自粛中の2021年4月末をもって、突如として44年にわたって所属してきたジャニーズ事務所を退所した。

 近藤の電撃退所を受け、『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)のMCを務めていた後輩の東山紀之氏(57)は「退所の仕方について大きな疑問が残る」とし「退所のコメントでもすごく薄っぺらく感じるんですね」と痛烈に批判したことも当時話題を呼んだ。

※画像は『サンデーLIVE!!』の公式X『@sundaylive_tv』より

メリー喜多川氏(享年93)は生前、雑誌のインタビューにも“うちのトップはマッチです”と公言。旧ジャニーズ事務所はタレントが経営に携わるのを嫌がったものの、1997年に『ジャニーズ・エンタテイメント』が設立された際、特例で近藤さんにも株式を持たせたほど。それぐらい彼は“創業家”に近かったということですよね」(前同)

 ジャニー氏の加害問題勃発時に「本当に言いにくいんだけど、ウソはダメだなって。知っていた、知らなかったじゃなくて、知ってるでしょう」と旧ジャニーズ事務所を批判。「いつかは話す時期が来ると思う」と語った近藤だが、いまだにそれ以上の言葉はなく、以前と変わることなく芸能活動を続けている。

「3年前に退所していることもありNHKに出演できているんでしょう。平野紫耀さん(27)、岸優太さん(28)、神宮寺勇太さん(26)のNumber_iもNHKの音楽番組に出演していますから、NHKサイドとしては“辞めたらOK”というラインを引いていると考えられます。

 ただ、視聴者の憤りも当然ですよね。近藤さんは旧ジャニーズ事務所や創業家と最もズブズブだったわけですからね。近藤さんに対してもそうですが、あらためて、旧ジャニーズ事務所及びSTARTO社を離れたらOK、というあまりにもあからさまなNHKの線引きに“欺瞞ではないか”といった厳しい声が上がっているということですね」(同)

 退所後も順調に芸能活動を続ける近藤だが、しばらくはNHKに出演するたびに批判の声が寄せられることになりそうだ。