1ドル157円超の“超円安時代”が到来。来日する外国人観光客数は右肩上がりだが、多くの日本人の生活は物価高も重なり、楽にならない。そんな今の経済状況を受け、テレビ各局は新たな戦略に出ているという。

「海外への番組販売、関係者の間では“番販”と呼ばれる戦略に注力しているんです。SNSやYouTube、動画配信サービスの普及などでテレビ離れは年々進んでいて、各局視聴率が伸び悩んでいます。結果、広告収入も落ちているのが現状です」(制作会社関係者)

 2021年にインターネット広告費の金額が、テレビ・新聞・雑誌・ラジオというマスコミ4媒体の広告費の合算を上回ったことも話題を呼んだ。

 さらに電通が2月に発表した「2023年 日本の広告費」によると、日本の総広告費は過去最高の7兆3167億円を記録したものの、地上波テレビの広告費は前年比4%減の1兆6095億円となり、テレビの広告収入が目に見えて減少していることがあらためて明らかになった。

「テレビ各局は不動産事業やホテル事業などに注力し、TBSなどは“赤坂の不動産屋さん”と揶揄されることもあるほど。そんななか、この超円安の状況を受け、各局が海外への“番販”に気合いを入れているんです。海外に自社のコンテンツを売って外貨を稼ぐということですよね」(前同)

 ダウンタウン松本人志(60)が企画・プロデュースし、Prime Videoで配信されているバラエティシリーズ『HITOSHI MATSUMOTO Presents FREEZE』のフォーマットが、ポルトガル最大手のテレビ局・TVIに販売されることも5月30日に明らかになったばかりだ。

※画像は「Prime Video(プライムビデオ)」の公式X『@PrimeVideo_JP』より