■役者・赤楚衛二の新境地開拓は成功か

 そんな評判の芳しくない『Re:リベンジ』だが、こんな声も――。

「『Re:リベンジ』は、主人公を意図的に憎まれ役として描いているのは明白ですよね。これまで赤楚さんは温厚で爽やかな好青年の役が多かったこと、また童顔気味の甘いマスクで支持されてきましたが、今年30歳。本作は“俳優・赤楚衛二”が役の幅を広げ、ステップアップを果たすという点では成功している作品と言えるかもしれません。赤楚さんの“闇堕ち”演技を評価する声も多いですからね」(芸能プロ関係者)

『Re:リベンジ』の公式サイトでもこれまでの赤楚の経歴を紹介する記述には《今まで好青年な役や硬派な役、無邪気で人懐っこい役などで視聴者の心をつかんできた赤楚さん》と評されていた。

 しかし、同ドラマが放送されたことで、

《視聴者がイライラするのは出演者が素晴らしいってことの裏返しかと》
《明るくて人がよくて笑顔が可愛いかった海斗が理事長となり権力を手にして顔立ちや目つきがどんどん変わっていく様を赤楚さんは見事に演じていると思う》
《もうこれほんとに赤楚くんの新境地だと思う海斗が苦しそうなのも上手過ぎて見てて辛くなるくらいだし悪い顔も怒りの感情表現もすごすぎて…》

 と、赤楚の新境地開拓を評価する声が視聴者から多く寄せられているのだ。

※画像は『Re:リベンジ』の公式X『@revenge_fujitv』より 

「一度ついてしまったイメージを覆すのは生半可な作品では難しい。しかし、今回の『Re:リベンジ』はとても主人公とは思えない最低な言動も多く、相当振り切った脚本です。そのため、多くの視聴者が抱いてきた“赤楚=好青年”というイメージも壊すことができたと言えそうです。

 物語は終盤ですが、まだ主人公のイメージが上がる気配はない。あと2話か3話、ここからどうするのか全く想像もつかない状況になっています。最終話で劇的に上がる展開があるのか、まさかの最低な主人公のまま終わるのか――いずれにせよ、赤楚さんにとってはエポックメーキングな作品になるのは間違いなさそうです。作品が終わったときに、赤楚さんを評価する声が多ければ、この仕事を受けて成功、英断だったということになるのではないでしょうか」(前同)

『Re:リベンジ』を手掛ける足立遼太朗プロデューサーは赤楚の起用をこう話している。

《権力闘争と復讐の中で欲望が徐々にむき出しになっていく主人公・海斗を演じて頂く赤楚衛二さん。これまで演じてこられた役柄とは全く違った、今までに見たことがない赤楚さんを見られるドラマになっています!》(ドラマ公式サイトより)

『Re:リベンジ』は残り数話。異常なまでに嫌われまくる赤楚衛二は、ここから何を見せてくれるのだろうか。