■待ち受ける大きな落とし穴

 日本でも報じられると大騒動になった水原氏の事件。苦境に陥っている水原氏だが、ウーバーイーツ配達員として得られる週の稼ぎはどれくらいになるのだろうか。

「ウーバーイーツ配達員の時給はエリアや配達距離、注文金額などで変わるのですが、水原氏が働くロサンゼルス周辺では平均して時給20ドル(日本円で約3100円)ほどですね。その他に配達先からチップがもらえる場合があります」(前出のJ―seeds北米担当・前田氏)

 仮に水原氏が週に5日、8時間ウーバーイーツ配達員として働いたとして得られる給料は、週800ドル(日本円で約12万4000円)ほど。月給では50万円ほどとなる計算だ。1年間働けば年収はおよそ600万円。通訳時の収入の3分の1の金額にまで年収は激減するわけだが、ウーバーイーツ配達員としてロサンゼルスで働く上で、さらに大きな落とし穴があるという。

「土地が広いですから、基本的には車移動。ウーバーイーツの配達員として働くためのガソリン代や車両の維持費、保健代はすべて自費です。1人分の注文を運ぶとなれば、配達距離次第では時給の半分ほどがガソリン代になるということもあるでしょう」(前同)

 今、おカネを稼ぐことの大変さが最も骨身に染みているのは、水原氏に他ならないのかもしれない。