■『コード・ブルー』との違いは?

「気象予測を軸に災害救助、医療、さらに、灯(本田)の死という謎要素や、特命担当大臣・園部(舘ひろし/74)と総務大臣・立花(真矢ミキ/60)の政治的な駆け引きなど、内容を詰め込みすぎなんです。それもあって、SDMメンバーそれぞれのキャラが立っていない。これは、チームものとしては致命な問題です。

 その点、『コード・ブルー』はメンバーそれぞれの成長が描かれ、そこが魅力になっていました。一方で『ブルーモーメント』は、晴原がメンバーと打ち解けたぐらいで、ほかの状況はあまり変わらない。さらに、バディのはずの雲田彩(出口夏希/22)は、なんの仕事をしているのかが、よく分からない。これでは『コード・ブルー』の次は狙えません」(ドラマライター/ヤマカワ)

 主要メンバーの上野(平岩)が退場し、次回は灯の死の真相が描かれそうだ。物語の終盤戦に向かっているのに、1話からの伏線回収に長い尺を使う流れでは、『コード・ブルー』のような、チームものドラマは期待しないほうが良さそうだ。

 とはいえ、SDMの提唱者でもある灯の死の真相が分かることで、チームの絆が強くなる可能性はある。また、雲田が気象予報士の試験に合格するらしく、ようやく晴原(山下)のバディとして活躍しそうだ。今後の『ブルーモーメント』ならではの盛り上がりに期待したい。