世界的人気7人組グループ・BTSの公式X(旧ツイッター)が14日までに更新され、12日に除隊した最年長メンバー・JIN(ジン/31)がカムバックを報告。世界中のファンから喜びの声が相次いでいる。

 BTSのデビュー11周年を迎えた13日夜、ソウルで4000人のファンと対面し、パフォーマンスを披露したJIN。この日、同公式はキュートな短髪姿でほほ笑みを浮かべる当日のJINの姿を複数枚公開し、「また会えてうれしかったし、よかった」とファンとの再会を喜ぶ本人のメッセージを伝えた。

「イベントの前に行なわれた1000人ハグでは、“一部のファンがJINさんの頬にキスした”という目撃情報も寄せられていますが、特に大きな混乱もなく順調に進められたようです。除隊の翌日にこれだけの規模のファンイベントを開催するのは異例のことですが、BTSは全員が兵役を終える来年にグループ活動の再開を目指しているため、リスクを冒してでも話題性を確保したかったのだと思われます。

 狙い通りJINさんの除隊やイベントの様子は各メディアでこぞって取り上げられ、日本でも大いに注目を集めました。“BTSここにあり”ということを改めて示した今回のカムバックは、完璧な成功と言えるのではないでしょうか」(女性誌編集者)

 上記のXのポストに対しても、14日の昼12時時点で1.7万件のリプライと43万以上の「いいね」が押されており、およそ1年半の“不在”を経ても変わらぬ圧倒的な人気ぶりがうかがえる。

 こうした状況を見る限り、BTS完全復活への道のりに不安要素はないように見えるが、懸念点もあるようだ。

「兵役前に絶大な人気を誇っていたグループであっても、やはり数年間の空白期間の影響は大きく、カムバック後に人気が下火になってしまったり、活動が思うようにいかなくなってしまったグループは少なくありません。真っ先に思い浮かぶのは、2006年にデビューし、後に世界中にファンを獲得したK-POP界のレジェンド・BIGBANGの存在です。

 2017年から最年長のT.O.P(36)を皮切りに次々にメンバーが入隊し、2022年以降の完全復活が期待されていたのですが、最年少メンバーであるV.I(33)がスキャンダルにより脱退。22年4月に彼を除いた4人のメンバーでデジタルシングル『春夏秋冬(Still Life)』をリリースしましたが、それを最後に相次いでメンバーが所属事務所を離れていき、復活を待っていたファンの期待をよそに、結局は“空中分解”してしまったんです。

 BIGBANGとBTSは、所属事務所もグループカラーも、人気になった当時の社会背景も異なるため、単純な比較ができる対象ではありませんが、BIGBANGを経てBTSを好きになったファンも少なくはないでしょう。そうしたファンにとってみれば、あの悲劇の記憶はまだ生々しいものであるはずです。

 しかし、JINさんは兵役中も途切れることなくファンにメッセージを贈っていましたし、除隊時にはメンバーが集結するなど、グループの絆も強固です。こうした面も含め、世界のファンに愛され続けているBTSなら、きっと不穏なジンクスも乗り越えられるのではないでしょうか」(前同)

 数々の前人未到な功績を打ち立ててきたBTS。今は彼らを信じてその時を待つほかない。