■封印したキムタク劇場
木村演じる主人公の存在感が薄くなる――。
「それは、もともと分かっていたことです。天海、斎藤、竹内に北大路欣也(81)と周年記念ドラマらしい豪華キャストが話題でしたが、今作の木村は、基本彼らを立てる立ち位置にいました。もちろん年齢的なこともあるのでしょうが、最近主演した『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)と『未来への10カウント』(テレビ朝日系)も同様でした。これまでの自分が中心のキムタク劇場から、一歩引いた芝居を目指している感じです」(前同)
路線を変えつつある木村は、19年10月期の主演ドラマ『グランメゾン東京』(TBS系)の続編となる、映画『グランメゾン・パリ』が今年冬にが公開される。そちらも同じ、まわりを立てるポジションなのだろうか?
「『グランメゾン東京』は、中指・薬指・小指を立てる独特の“三つ星サイン”が話題になった、気難しく妥協を許さない天才シェフ・尾花夏樹が主役で、キムタク劇場全開の作品でした。映画『グランメゾン・パリ』でも往年のキムタク劇場が期待されますが、不安もあるんです。
『Believe』では竹内と対峙するシーンがたびたびありましたが、明らかに押されていて、かつてのキムタクの輝きは正直、なかった。映画ではフランス・パリを舞台に、久しぶりのキムタク劇場で往年の輝きを取り戻せるか、ドラマ版でも共演した鈴木京香(56)ら共演陣の盛り立てに期待したいのですが……」(前同)
第8話の平均世帯視聴率は9.1%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、2桁こそいかなかったが、すべての謎が明かされるであろう『Believe』最終回は、数字的にまずまずの成績を残せそうだ。本作では薄味のまま終わりそうなので、本格的なキムタク劇場は冬の映画『グランメゾン・パリ』に期待したい。