■回想が多すぎた眞栄田郷敦
メインの2人以外に同級生たちの描写も多かったため、記憶を失ってから、遥斗(眞栄田)の気持ちがどう変化していったのかという描写が少なく感じた。それもあり、最終回で遥斗がヒロインに別れを告げてから、もう一度付き合おうとなる理由が分かりにくい。ハッピーエンドで終わったのに、もやもやが残る物足りない最後だった。
相手に向けるまなざしや声など、眞栄田郷敦のナチュラルな演技が高評価を受けているだけに、繰り返し描かれた高校時代に加え、現在の遥斗と明日香の想いを描くシーンが、もっとあったほうがよかったのではないだろうか。
脚本や演出の都合もあり、不完全燃焼に終わった感じが強い、最旬俳優の3人。演技の評価は変わらず高いだけに、今後の活躍に期待したい。(ドラマライター/ヤマカワ)