ローソンやファミリーマート、セブンイレブン、今や日本の食生活を支えているコンビニエンスストアの食品棚に所狭しと並んでいるのはおにぎりだ。ランチ時のオフィス街では争奪戦となることも珍しくはないコンビニのおにぎり。今、そんなコンビニおにぎり市場に大きな変化が起きているという。

「白米にシーチキンや昆布、梅干しといった具材の組み合わせが定番だったコンビニのおにぎりですが、1年ほど前から商品棚で目立つようになったのはもち麦を使用したおにぎりです。6月4日にはローソンが国産もち麦を使用した『しらすの菜飯』(167円・税込・以下同)と『梅しそごはん』(157円)を新たに発売。

 さらには、牛丼チェーンの吉野家も6月6日よりもち麦の上に具材をのせた『牛麦とろ丼』(657円・並盛り)を発売しています。もち麦は、まさに今、外食産業でブームと呼べる食材なのです」(夕刊紙記者)

吉野家も参戦のもち麦市場 ※撮影/編集部

 食べてみると粘り気のある“もちもち”とした独特の食感が口の中に広がるもち麦おにぎり。そんなもち麦が人気の理由はどこにあるのか。弊サイトは、トレンドウォッチャーとして活躍し、栄養士の資格も持つ藤原奈津子さんに話を聞いた。

「もち麦は食物繊維が豊富。食物繊維の含有量が多いと言われる玄米で100グラム中3グラム。もち麦にはその4倍もの食物繊維量があると言われています。食物繊維には腸内環境を良くする作用などがあり、ダイエットにもピッタリ。独特のプチプチ、もちもちとした食感も人気を集める理由でしょうか」(藤原さん)