■『ブルーモーメント』に続けるか
物語に登場するのは、ホストやキャバ嬢、ホームレス、トー横キッズ、外国人難民など、さまざまなバックボーンを持つ“ワケあり”な人物だち。クドカンは本作に関するインタビューで「怒られるだろうなと思いながらやっている」と明かしており、『ふてほど』同様、現代社会に切りこむ刺激的な内容になりそうだ。
「それに追い風になるのが、水曜10時という放送枠です。日本テレビがドラマから撤退し、ライバルは事実上、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)だけ。前期放送の『ブルーモーメント』はその影響もあり、全話平均視聴率が6.7%(すべてビデオリサーチ調べ/関東地区)と、最近の同枠ドラマの中では、いい数字を残しましたが、『新宿野戦病院』もそれに続きそうです」(前同)
日本テレビで同枠放送中の『世界頂グルメ』は、「食を入口にその国を知り、食の力で世界とつながる番組」をコンセプトに、異国で愛され地元メシ“世界頂グルメ”を調査・紹介するという内容だが、平均世帯視聴率が4%台と満足のいく数字を残せていない。ドラマの勢いに状況的な有利さが加わり、『ふてほど』レベルのヒットもありそうだ。
笑いあり涙ありのヒューマンエンタメを作らせたら、随一の脚本家である宮藤官九郎。共演陣も、橋本愛(28)、濱田岳(35)、柄本明(75)、余貴美子(68)らとクセモノの演技派揃いで、夏ドラマの注目作品になるのは間違いないだろう。