「1ドル=161円28銭」
6月28日の東京外国為替市場では、38年ぶりとなる円安水準を記録した。終わりが見えない円相場の下落。その動きと反比例するかの様に増加しているのが、訪日外国人観光客の数である。
「日本政府観光局によると、5月の訪日外国人観光客の数は304万100人。3か月連続で300万人の大台を超えました。これから日本は夏に突入します。湿度の高い暑さはこたえるでしょうが、ホリデーシーズンを異国文化あふれる島国で過ごしたいと考える外国人観光客は少なくないでしょう。円安を追い風に今後まだまだ外国人観光客の数は増えそうです」(全国紙社会部記者)
今後も増加が予想される訪日外国人観光客。一方で、急激な外国人観光客の増加に頭を悩ませているのは、全国各地にある観光地だ。
「近年では施設の保持や環境面の被害を考慮して、入園料の値上げを検討する施設も増えています。世界遺産である姫路城がある姫路市の清元秀泰市長は6月16日、現在1000円の入城料を外国人観光客に限って4倍にまで値上げすることも示唆。大きな話題を呼びました」(前同)
訪問者が施設利用に際して支払う料金の見直しを考え始めた施設がある一方で、施設内での利用者の過ごし方である「利用者ルール」の変更に着手した施設もある。園内での過ごし方を今年の7月から変更したのは、東京ドーム12個分の広大な敷地であり、都内のオアシスとして知られる新宿御苑である。弊サイトは、利用者規約改定の理由を新宿御苑管理事務所の担当者に話を聞いた。
「7月から園内を上半身裸で利用することを禁止行為としました。利用者の方からは園内を上半身裸姿で利用している人がいて不快だという声も出ています。またそれは、家族連れの方も多く利用されているという事情もあります」(新宿御苑管理事務所の担当者)
上半身裸姿で園内を過ごす人の目的は“日焼け”が大半ではないだろうかと、担当者は推測する。街中であれば見かけることはまずない上裸姿の人々。園内を上半身裸で過ごすことは法律違反とはならないのだろうか。
「私どもの中では条例や法律違反にはあたらないと考えております。そのため、園独自のルールを設定したということです」(前同)