■SNS上の反応については
いきなりダイドーからコラボドリンクを打診された『FRISK』ブランド側の反応は、どうだったのか。
「サンプルを飲んでいただいた時に、あまりにもFRISKのイメージに近いということで驚かれていました。味を評価していただけて、一気に前向きな話に進んでいきましたね」(前出のダイドー・マーケティング部部長の坂本さん)
FRISK側からは、当初から“太鼓判”だったが、甘さや酸味、香りなど、商品の完成度を高めていく過程で、苦心したのは「インパクトだけの『FRISK』ブランドのおもしろ商品」で終わらせないことだったという。
「一口飲んだ時の刺激や驚きを大切にしつつ、それだけで終わってしまうといけない。とはいえ、無難な美味しさでは印象に残らないし、『FRISK』ブランドとのイメージにも合わない。もちろんそもそもが“万人受け”しない商品ではあるのですが、一定の人にちゃんと飲んでいただけるニーズにハマるような美味しさのバランスをとるのがすごく難しかったですね」(前同)
ところで、「マズい」「美味しい」と飲んだ人の間で意見が割れている、SNS上の反応についてはどう捉えているのか。
「好き嫌いは分かれる商品だろうなと思っていたので、想定外に多くの人に興味を持って、拡散していただけているのは、ありがたいなと思っています。いろんな感想があるかなと思いますが、“手放せない”とか“クセになる”といったお声を見ると、届く人には届いているのかなと。ニーズのある方に、ずっと愛される商品として育てていきたいと思っています」(同)
ストレスや疲労感緩和をコンセプトにしているが、喉越しの冷涼感から暑い夏にもピッタリな同商品。これまで気分転換のドリンクといえばカフェインやエナジードリンクがあるが、“瞬間リフレッシュ”という新しいカテゴリで、販売状況は「非常に好調」だという。
なお限定商品ではなく、むしろ販売網を自販機からコンビニ、スーパーと徐々に拡大しているところだという。カフェインゼロ、糖類ゼロの低カロリーで一気にリフレッシュできる新感覚ドリンク、飲む時はキンキンに冷やして、ぜひ喉を駆け抜ける冷涼感を味わうのが良さそうだ。