■リアルすぎて「しんどい」の声も

 そして、2月17日放送の第5話では、ヤングケアラーの問題が描かれた。クリニックで働くかたわら、小学校でスクールカウンセラーを務めている向山が、脳梗塞で右半身に麻痺が残ってしまった母・足立由香(奥菜恵/43)をひとりで面倒を見ている、6年生の娘・茜(古川凛/12)と出会って……という展開。

 視聴者のツイッター上の反響は、「どんどん現代の家族の問題に切り込んでいくんだけど、どれもキレイごとで終わらないのがいい。今回の茜ちゃんみたいに、自分が大変だってことに気づいて、助けてって言えるようになるのがすごく大事な一歩なんだな」など、感動と称賛の声が相次いでいた。

 また、「良いドラマなんだけど,子どもがひたすら“無理をしなければならない”状況の話は本当にしんどい」「前向きな気持ちと後ろ向きな気持ちが入り乱れるね。母の前で娘が担ってきたことを聞き取りするシーンはしんどかったなあ」など、子育て中の人や、自身に経験のある人から、見るのが「しんどい」という声も。

 これまで、苦悩を抱える子どもの心の問題は、医療系連続ドラマの単発エピソードとして描かれてきた。しかし、本作のようにメインテーマとして向き合った連続ドラマは珍しい。そのため、診療科をめぐるエピソードや、親子の問題がきっちりと描かれており、「しんどい」という声が出てきてしまうのかもしれない。