■深夜枠なのがもったいない

「たしかに、“しんどい”の声も多いですが、希望が感じられるという声もあります。今回も、ヘルパーさんの仕事範囲の描写と演技がリアルすぎたため、ヤングケアラーとして追い込まれていく娘の姿は、福祉の限界や大人たちの無力さを感じてしまい、見ていてしんどかったです。

 それでも、後半の母親の“あなたはあなたの人生を生きなさい”という言葉に救いがあったし、向山からの福祉へのアクセスの勧めとともに、娘が“通訳”という夢に再び向うという希望が見られました。ただの問題提起では終わらないようになっており、この冬一番の注目作ですね」(ドラマライター/ヤマカワ)

 同枠は、金曜日の夜11時15分スタートという、ゴールデン・プライム枠に比べると、時間帯的に注目されにくい。まだ、見逃し配信「TVer」の再生回数ランキングでも、目立った位置ににはいないが、一度は見る価値があると推したくなるドラマだ。