ぷるぷる揺れる姿が愛らしい猫型のプリン『猫プリン』や、フルーツなどを薄い飴でコーティングしたスイーツ『タンフル』など、現在、日本でZ世代を中心にトレンドとなるお菓子は韓国発の商品が多い。

 最近、日本ではギリシャヨーグルトや水切りヨーグルトとも呼ばれる『グリークヨーグルト』や、スーパーフードとしてその栄養価の高さで知られるアサイーでつくったスムージーをフルーツやグラノーラなどと一緒に食べる『アサイーボウル』といったヘルシーな食べものの人気も再燃中。その背景には韓国での人気の影響も大きいようだ。

 若者文化や流行の最先端に詳しいトレンドアナリストの太田まき子氏が弊サイトの取材に答える。

「アサイーボウルは10年ほど前にハワイや米西海岸のセレブなどを中心に美容効果の高いスーパーフードとして注目され、日本でも人気に。グリークヨーグルト(ギリシャヨーグルト)もこの10年ほど日本で商品が増えましたが、とくに2020年からのコロナ禍で、高たんぱく質であることや、“腸活”ブームに後押しされて人気が広がりました」(太田氏)

 それが、いずれも23年頃からふたたび脚光を浴びているのだそうだ。

「アサイーボウルは“映える”こともあって、Z世代総合研究所(Z総研)が24年6月に発表した『Z総研2024年上半期トレンドランキング』の『流行った食べもの・飲みもの』で1位になるなど、若者の間でブレイク。

 グリークヨーグルトも、体型管理の厳しいK-POPアイドルたちが取り入れていることを発信するなどの影響で、若者人気が高まっており、同ランキングで8位にランクインをしています」(前同)

 グリークヨーグルトは、アサイーボウルのようにグラノーラやフルーツなどと一緒に食べるのが人気だそうで、ここのところ東京都内で増えているグリークヨーグルト専門店では、フルーツを中心とした大量のトッピングが彩りを添えている。

「専門店なども増える一方で、アサイーボウルもグリークヨーグルトも、自宅でつくることができ、自由にアレンジを楽しめるというところも人気の理由です」(同)

 そして、こうしたアサイーボウルやグリークヨーグルトなどの“トッピング”として注目度が急上昇している食品がある。

「『コムハニー』ですね。ハニーコム、巣みつ、巣ごと蜂蜜など名称はさまざまですが、要はミツバチの巣を切り出したもの。自然なままの蜂蜜を巣ごといただくもので、韓国では昔からスーパーフードとして親しまれています。日本でも、天然の抗生物質とも呼ばれるプロポリスや栄養価の高いローヤルゼリーといった成分が注目されたことがありますが、このプロポリスやローヤルゼリーを豊富に含んでいるのが特徴です」(同)