■ASMRでも人気のコムハニー ザクっとした巣がキャラメルのような食感に……

 栄養価の高い“スーパーフード”であるコムハニー。東京・原宿に2024年5月にオープンした韓国グリークヨーグルト専門店『Bowls#(ボウルズ)』には『コムハニーグラノーラ』(1485円・税込)という商品があるように、グリークヨーグルト人気と共にコムハニーの注目度も上がっているようだ。

「輸入ものは『成城石井』や『カルディ』などでも販売していますが、ここ最近は人気を受けてか売り切れることもあるんだとか。また、首都圏と近畿圏で300店舗以上展開するスーパーの『ライフ』でも一部店舗で取り扱っています。ネットなら国産のものも含め多く売っていますし、手に入りやすいのも人気の理由でしょう」(前出の太田氏)

成城石井ではハンガリー産のコムハニー(ハニーコム)が200gと400gの2種類販売されていた ※撮影/編集部

 しかし、コムハニー人気はその栄養価の高さだけじゃないのだとか。

「人によって好みは分かれそうですが、巣そのままのインパクトある見た目は“映える”。アイスコーヒーやカフェラテなどのドリンクにコムハニーをのせ、溶かしながら飲むのも韓国発のトレンドなんです」(前同)

 映える見た目が人気のコムハニー。SNSウケする理由は何も見た目に限らない。

「音によってゾワゾワ・ゾクゾクする“ASMR”で、コムハニーの咀嚼音が人気なんです。コムハニーは、巣そのものはザクっとした食感ですが、蜜ろうによって粘り気のある生キャラメルのような食感にもなり、独特の咀嚼音に。

 韓国の人気動画クリエイターによる投稿が20年頃から増え始め、2000~3000万回再生を記録するなど大バズり。この影響で日本にも広まっており、ASMR動画きっかけでコムハニーを食べてみたくなった人も少なくないようです」(同)

 7月に入り猛暑が続く日本。蜂蜜だけあって相性のいい食品の多いコムハニーだが、アイスやソフトクリームにのせるアレンジも提案されている。“映えるコムハニーのせソフトクリーム”などが発売されれば、一気にブレイクしそうだ。

太田まき子
新潟県出身。大学卒業後、広告会社及びマーケティング会社にて女性向け商材のプロモーション、ファッションカルチャーイベントの企画運営、エンタメ系の広報PRなどを担当。現在はフリーランスのPRとして、トレンドのマーケティングやリサーチを行う。