女性問題を昨年12月27日発売の『週刊文春』(文藝春秋)に報じられたダウンタウン松本人志(60)がテレビから姿を消して半年――「対文春」裁判はさらなる泥沼の様相を呈しつつある。

 2015年に行なわれた飲み会で知り合った女性に男女の関係を強要したなどと『週刊文春』に報じられた松本は、X(旧ツイッター)で《事実無根なので闘いまーす》と疑惑を完全否定。

 発行元の文藝春秋などを相手取って5憶5000万円の損害賠償や訂正記事の掲載などを求めた裁判を起こし、第1回口頭弁論が3月28日に、6月5日に弁論準備手続きがオンラインで行なわれた。

※画像は松本人志の公式X『@matsu_bouzu』より

 8月14日に予定されている3回目となる弁論準備手続きを前に、松本側の担当弁護士が告発者であるA子さんの出廷を探偵を使って“妨害”などをしていたと7月10日配信の『文春オンライン』と11日発売の『週刊文春』が報道。即日、松本の代理人である田代政弘弁護士(57)が猛反論を展開したのだ。

『週刊文春』の記事によると、A子さんはかねてより信頼を置いていた男性X氏に一連の騒動を相談していたが、そのX氏に田代弁護士が接触し、A子さんの裁判への出廷を取り止めるよう持ち掛けたという。しかし、X氏はその申し出を拒否。すると田代弁護士はA子さんとX氏に不倫疑惑があるとチラつかせ、一部週刊誌が記事にしようと動いていると“圧力”をかけたとされる。

 また、田代弁護士らの雇った探偵が、A子さんら被害を訴えた女性らを尾行するなど、日常生活を探っていたとも記事では伝えているほか、女性誌の元編集長の女性がX氏に「出廷せずに和解すれば、5000万でも1億円でも渡せます」と“和解金”を提示したなどとも報じられた。

 松本側の代理人弁護士を務める田代弁護士が所属する「八重洲総合法律事務所」は文春オンラインが記事を掲載した同日の10日、公式サイトに反論の文章を掲載。翌11日には田代弁護士が報道陣の取材に応じて同様に反論を行なった。

 X氏と接触したことは認めたものの、A子さんの出廷妨害については否定。不倫疑惑が浮上していることをX氏に伝えたことは事実だが、脅したわけではなく《大丈夫ですか? 念のため、お耳に入れておきますと伝えた》とした。

 探偵を雇ってA子さんらの日常生活を探っていたという点については、調査会社を通じて行動確認はしたが、それは具体性のある匿名の投書が2通届いたからだと主張。取材に応じた田代弁護士は調査の理由を「女性がA子さんと同一人物か確認するため」と説明。調査に関しては松本も了承しているという。