■月9と月10は連動している

「月9『海のはじまり』の目黒蓮(27)の次が、月10『マウンテンドクター』の向井。Snow Manファンがそのまま見続けたのが、視聴率アップを後押ししたと指摘がありますが、それだけではありません。月9と月10は続けて見る人が多く、もともと視聴率が連動する傾向にあるので、本作が『海のはじまり』の好調な数字に引っ張られているのが大きいです」(ドラマライター/ヤマカワ)

 月9と月10の全話平均視聴率の過去データを調べると、今年4月期『366日』が6.1%で『アンメット』が6.0%、1月期『君が心をくれたから』が5.8%で『春になったら』が5.7%、昨年10月期『ONE DAY』が5.3%で『トクメイ!』が5.1%。面白いぐらいに連動している。

「今期の月9『海のはじまり』は野心的な作品で、月10『マウンテンドクター』はヒューマンエンタメ。番組表の流れとしては、刺激的な作品の後に癒し系の作品を置き、飽きずに見られるようになっています。内容も、予期せぬ妊娠や死などを扱った、かなり重めの内容の『海のはじまり』と、大自然を舞台にした爽快感がある『マウンテンドクター』と、うまく差別化しています。『海のはじまり』の8%台に引っ張られ、本作も近い数字を出せるはずです」(前同)

 フジテレビ系月10枠では、『罠の戦争』が全話平均視聴率が8.4%と圧倒的な数字を残している。『海のはじまり』効果で本作がそれを超えられるか注目したい。