■TBSは今後3年でドラマ3本以上、映画2本を日韓共同制作すると発表

 5月10日、TBSグループは韓国の総合エンターテイメント企業 CJ ENM(シージェイ・イーエヌエム)と今後3年で3本以上の地上波ドラマ、2本の劇場用映画を共同制作することで合意したことを発表している。両国のクリエイター同士でワークショップを行なうなど、積極的な交流や研修を取り入れて、世界中の視聴者の注目を集めるコンテンツの制作を目指すということだ。

 また、TBSホールディングスはソウル市に100%出資子会社『TBS KOREA』(仮称)を設立すると4月25日に発表。TBSドラマ・リメークのアジア販売の拠点としたり、コンテンツ投資の基盤を構築すると発表されている。

 さらに7月7日にスタートした二宮和也(41)主演の連続ドラマ『ブラックペアン シーズン2』(日曜夜9時~)には、韓国の人気俳優キム・ムジュン(26)がメインキャストとして出演するなど、TBSと“韓流”の関係は明確に深まりつつある。

※画像はキム・ムジュンの公式X『@junmu_0524』より

「TBSは、民放局ではドラマのクオリティがトップクラスに高く、今や“ドラマのTBS”と評されるほど。世界が認めるエンターテインメント国家で、世界レベルの作品を多く世に送り出している韓国のエンタメ企業と組むことで、さらに作品のレベルアップを図り、日本、そして世界の視聴者も獲得していくことを目指すということですよね。

 結果的に、『Eye Love You』はその先がけのモデルケースのような形になり、韓国でも表彰されるほどのコンテンツとなった。TBSの韓国戦略の未来は、明るく見えますよね」(芸能プロ関係者)

 中島プロデューサーはアワードの授賞式で「世界中の一人でも多くの人が楽しめる作品を提供していくのが、私たちの使命」とコメントしている。日曜劇場を始め、良質なドラマが評価されるTBS。“一強”状態に突入していくのかも――。