たった1つの真実の愛――。そんな言葉を求めて1人の才色兼備な女性を15人の個性豊かな男性参加者が奪い合う恋愛リアリティショー『バチェロレッテ』。Amazon Prime Videoにて今まで2シーズンが配信されている超人気コンテンツだ。
6月27日より配信されている最新作となるシーズン3に出演したのは東大卒・元経済産業省勤務の武井亜樹さん。シーズン3の最終話となるエピソード8と9が配信されたのは7月11日のこと。
普段はバチェロレッテ最終話が配信されるとSNS上は感動の声で溢れかえるものだが、今作が配信されるやネット上には《亜樹さんの気持ちを考えただけで辛くて》、《バチェロレッテになるのちょっと早すぎた感がある》など武井さんに同情する視聴者の声が数多く寄せられた。
今までは視聴者から羨望の眼差しを向けられてばかりだったバチェロレッテへとなぜ同情の声が寄せられたのか。弊サイトは、若者文化に詳しく、自身も『バチェロレッテ』シリーズの大ファンだというトレンドアナリストの太田まき子氏に『バチェロレッテ』シーズン3が失速した原因を聞いた。
「バチェロレッテの視聴者が見たいのは、非日常空間で繰り広げられる参加者と女性との間での燃え上がる様な恋。それを見た自分の感想を他人と共有するのが楽しい、一種の体験型のコンテンツなわけです。一方で、今シーズンのバチェロレッテに選ばれた武井さんは、東大卒で元官僚という才女。
そのせいか、隙がなさすぎましたね。才色兼備な武井さんが最後まで男性から猛アタックを受けることはなく、むしろ男性参加者が次々と武井さんへの恋心を失っていく様子が番組内では映し出される結果に。これが視聴者からバチェロレッテへの同情の声につながったのだと思います」(太田氏)
また、制作サイドの番組演出方法にも問題があったのではと、太田氏は指摘する。
「全体的に参加者の男性陣も有名大学卒の高学歴の方ばかり。そのため、問題が起きてもスマートに話し合いで解決するなど、男性陣の気の合う場面が垣間見え、意気投合し仲良くなっているように見えました。
男性出演者の多くは番組出演を通して“成長できた”との意見を残していましたが、それでは男同士の友情物語に終始してしまい視聴者が見たい恋愛ドラマへとは発展しづらい気がします」(前同)