■清家・櫻井翔の正体は?
「怪しい人物の印象が、マトリョーシカのように変わっていく展開は見事で、今後どうなるかはちょっと読めません。原作があるドラマですが、プロデューサーが公式サイトで《傑作小説をベースに、早見先生と打ち合わせもさせていただきながら作り上げた》と言っているように、けっこうアレンジしてくる可能性は高く、今後も考察が盛り上がりそうです」(ドラマライター/ヤマカワ)
気になる結末は原作と違う展開を見せるだろうかーー?
「ドラマ版の鍵は、うたい文句の“ヒューマン政治サスペンス”です。“政治サスペンス”は分かりますが、“ヒューマン”要素は今のところ少ない。気になるのが、物語とあまり関係のない、道上と小学2年生の息子のエピソードの描写に時間を割いていること。“ヒューマン”の部分は《母と子の物語》であることの布石かもしれません。
さらに、あまり描写されていませんが、清家は政治家だった故人・和田島芳孝(加藤雅也/61)の愛人の息子です。そんな訳ありな母子の関係が、現在の清家を形作った可能性は高い。まだ第3話でヒントは少ないですが、すべての謎を解く鍵は、清家と母親との関係にありそうです」(前同)
高岡早紀演じる“謎の女”の正体は? さらに、清家と鈴木の高校時代の同級生で、現在は清家の後援会会長である、佐々木光一(渡辺大/39)と“謎の女”との関係など、分かっていないことはまだまだ多い。次回は美和子が書いたシナリオの内容が明かされ、そこに道上が予想だにしなかった人物が登場するという。今後の展開に注目だ。