日本テレビ系連続ドラマ、小芝風花(27)主演『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』、福原遥(25)主演『マル秘の密子さん』が、7月13日にスタートした。土曜の夜の2つの作品は、初回から明暗を分けたようだ。

 午後9時枠の『GO HOME』は、平均世帯視聴率が8.4%(すべてビデオリサーチ調べ/関東地区)と好発進だったが、午後10時枠の『マル秘の密子さん』は6.7%と物足りない数字で、前番組の勢いを引き継ぐことはできなかった。どちらも乗りに乗っている俳優2人の主演作だが、その差はどこにあったのだろうーー?

 まず『GO HOME』は、全国に2万体も存在する“名もなき遺体”の死の真相を明らかにし、家族や恋人のもとに帰す「警視庁身元不明人相談室」が舞台のミステリー✕ヒューマンドラマ。自ら志願して配属された変わり者・三田桜(小芝)と、性格も趣味もまるで正反対な10歳上の同期・月本真(大島優子/35)がバディを組む。

 続いて『マル秘の密子さん』は、トータルコーディネイター・本宮密子(福原)が、不運続きのシングルマザー・今井夏(松雪泰子/51)を大企業の女社長へ変身させる物語。密子はファッション、メーク、メンタルをサポートし、目的のためなら手段をいとわない謎多き女で、魅惑のサクセスストーリーか、怒濤のサスペンスドラマか、マル秘となっている。

 正直言って『GO HOME』は目新しいドラマではない。小芝の役どころも、いつもの元気よくて年上にたしなめられる新米キャラ。しかも、舞台が警察というのも、昨年6月にNHK-BSで放送され、今年4月に地上波で放送された小芝主演のドラマ『天使の耳〜交通警察の夜』(NHK)と、もろにかぶっている。