■日テレと旧ジャニーズの蜜月関係の代償か

 芸能プロ関係者は話す。

「相葉さんはバラエティ番組での一生懸命な姿、温厚な人柄から、視聴者からの好感度が抜群に高いタレントですよね。最近では7月14日放送の『発見!タカトシランドSP相葉・安村と北海道ぶっつけ4人旅』(UHB北海道文化放送制作、フジテレビ系)で入浴シーンが話題になったように、“事務所NG”といったことも感じさせないオープンでフェアな人柄。もちろん『保護犬トリミング』には真剣で、培ってきた実績もあります。

 ただ、そんな好感度抜群の相葉さんであっても、『24時間テレビ』に旧ジャニーズをまた起用しているのか、という逆風はすごいんです」

『24時間テレビ』は2003年のTOKIO以来、20年連続で旧ジャニーズタレントがメインパーソナリティーを担当してきたが、23年3月にジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題がクローズアップ。その後、同年8月の『24時間テレビ』に旧ジャニーズ所属のなにわ男子がメインパーソナリティーに起用されたことに疑問を呈する声は多かった。

※画像は『24時間テレビ』の公式X『@24hourTV』より

 さらに今回、『24時間テレビ』の総合プロデューサー・吉無田郷氏が制作発表会見後の囲み取材ででSTARTO社タレントの起用に関して、

《今回、相葉さんともご一緒させていただきますし、24人の発表の中で企画の趣旨に賛同したSTARTO ENTERTAINMENTの方が個人として参加したいということもあると思っています》

《作り手としては変化ないですし、STARTO ENTERTAINMENTの方と全くやらないということもありません》

 と、さらなる出演をほのめかす発言をしたことも影響しているのか、

《ジャニーズ問題でメインパーソナリティー廃止したのに旧ジャニーズのタレント起用するの意味不明》
《相葉ちゃん出るんじゃんメインパーソナリティじゃないからいいってこと?勝手すぎない?》
《もう、なに言っても言い訳にしか聞こえない…それがそれっぽい内容であればある程、胡散臭さが増すのみ》
《複雑…局で番組持っているし毎年トリミングやってきたけど出来ればやって欲しくなかったな…   もう関わって欲しくなかった》

 などなど、辛らつな声が多く寄せられている。

 一方で、相葉個人に対しては好意的な声は多い。

《相葉くんが保護犬の現状を伝えようと継続している #相葉トリミング は意義ある活動だと思います。今後も丁寧に大切に伝えてくれることを願います》
《とにかく事務所の問題とななしに、相葉さんの純粋な保護犬への取り組みや想いが届く番組になりますように》
《チャリティーパーソナリティー廃止にしといて結局は好感度の高い相葉ちゃんを出演させ宣伝に利用してくるあたりファン心をなめてる感じが否めない》

 など、“相葉は好きだけど『24時間テレビ』に出るのは複雑”といった意見も目立ち、番組に対する不信感がみられる。

「STARTO社タレントの起用に難色を示すスポンサー企業はいまだありますが、やはり彼らは視聴者人気は抜群。日テレは当然ながら、やるからには数字を取りたいでしょうから、起用したいというのが本音ではあります。その辺が透けて見えることに反発する人もいるということですよね。

 ただ、そもそも『24時間テレビ』に対しては、加害問題の前から事実上の旧ジャニーズ事務所ありき――チャリティー番組なのに、1社のタレントのみを中心に使い続ける、超蜜月関係に批判の声は多かった。それが、今回の相葉さんの出演に対しての逆風にもつながっているのでしょうね。

 視聴者から異論の声は出ていたのに、あまりにも当然のように20年以上、旧ジャニーズタレントだけをメインで使い続けてきた代償が出ているとも言えそうです……」(前同)

 逆風が全く止まない今年の『24時間テレビ』。第2弾以降の出演者にSTARTO社タレントの名前があれば、また荒れることになりそうだ……。