■謎カルビなら背徳感ゼロ

 また、高級食材の代表ウニとイクラの謎飯もある。

「『相模屋食料』の『うにのようなビヨンドとうふ』はその名の通り豆腐からできた“謎ウニ”。1袋213円でウニらしい濃厚な風味を堪能できるうえ、生臭さがない点も好評です。また、『カネテツ』の『ほぼいくら』は植物油脂が原料。味もプチッとした食感も本物同然ながら定価は540円。ご飯に乗せて贅沢ないくら丼を楽しめます」(前出のグルメライター)

 ガッツリ食べたいカルビにもそっくりさんが登場。

「『相模屋食料』は昨年、『カルビのようなビヨンド油あげ』を発売。原材料は豆腐なので胃もたれ知らずです」(経済誌記者)

213円で食べられる謎ウニ、『相模屋食料』の『うにのようなビヨンドとうふ』 ※画像はおとうふの相模屋公式インスタグラム『@sagamiya.food』より

■日清食品「謎肉」「謎うなぎ」の次は「培養肉」

 価格も魅力の謎飯だが、管理栄養士の浅野まみこ氏によると、健康面でもメリットが大きいと言う。

「植物性であることで、コレステロール低下に期待できますし、こんにゃく由来などは低カロリーかつ食べた満足度もあり、ダイエットに効率的と言えます」

 かくも活況の“謎飯”市場。前出の日清食品広報部の担当者は「“培養肉”など代替肉の研究開発も積極的に進めたい」と意欲を燃やす。未来の食卓は“謎”だらけかもしれない。

浅野まみこ 管理栄養士。株式会社エビータ代表取締役。総合病院、女性クリニック、企業カウンセリングにて糖尿病の行動変容理論をベースに1万8千人以上の栄養相談を実施。その経験を生かし、現在は、食育活動やレシピ開発、食のコンサルティングをはじめ講演、イベントなど多方面で活躍中。銀座飲食店のヘルシーメニューの考案や品川駅やコンビニにて「管理栄養士浅野まみこ監修47品川駅弁当」のプロデュースをはじめ、NHK「おはよう日本」、NHK「オトナへのベル」、フジテレビ「バイキング」など、メディアや雑誌に多数出演。著書に草思社「コンビニ食・外食」で健康になる方法。アスコム「血糖値あがらないのはどっち?」など。