■『ブラックペアン』“2”ならではの強み

「ドラマの内容的には、天城が患者に賭けを申し入れ難しい手術を成功させるという流れ。悪魔のようにふるまっていたが、実は、ちゃんと患者のことを考えていたなど、第1話と大差ない内容で新鮮味はありませんでした。それでも数字を落とさなかったのは、サブキャラの強さにあります」(ドラマライター/ヤマカワ)

 第2話では、手術看護師・猫田麻里(趣里/33)が、天城と堂々と渡り合う活躍見せた。前シーズンでは、渡海のオペの相棒的存在だったが、今回も天城の難しいオペをサポート。また、結衣(堀越)が作った米粉のアップルパイを食べたとき、「日本人の体は米で出来てるから」と、渡海の名セリフを言ったことが、多くの視聴者の間で話題に。

 X上では、《頼もしくなった世良先生。主力に入った美和ちゃん。カッコ可愛い猫ちゃん。俗と欲が増した高階先生。天才天城を掌握しようとする佐伯教授。相変わらず感の東城大面々。これだけ濃いキャラが揃っても胸焼けしない。おもしろい!》など、趣里とともに、竹内、葵わかな(26)、小泉孝太郎(36)、内野らが演じる、サブキャラに言及する声が多い。

「今回の猫田(趣里)のクールな立ち居ふるまいに加え、世良(竹内)が天城に振り回され、高階(小泉)はやっぱり天城にやり込められてしまうという慣れ親しんだ世界。1作目のファンにとっては、彼らの姿がなによりの魅力になります。内容的にそこまでのヤマ場がないのに、ドラマがダレなかったのは、彼らサブキャラの活躍が大きいです」(前同)

 好調なスタートから、『VIVANT』を超えるヒットになるのでは、という声も多い本作。その可能性はーー。

「毎回のようにヤマ場を作ってきた『VIVANT』に比べれば、いまのところ本作の爆発力は弱いです。ただ、シリーズものならではの、なじみのサブキャラを活かす展開ができるのが強みです。このまま視聴率を下げずにクライマックスへと持ち込めば、『VIVANT』超えもありえない話ではないでしょう」(前同)

 次回は、世良が研修医・ミンジェ(キム・ムジュン/26)の指導医になり、2人が天城に振り回されることになるようだ。竹内とムジュンの絡みとともに、今後のサブキャラの活躍に注目したい。