日本の家には“眠れるお宝”が埋まっているという。
「家庭内に転がる不要品をフリマアプリで売ると、意外にも高額で売却できるケースが増えているんです」(エンタメ誌ライター)
2023年11月に発表されたフリマアプリ大手・メルカリのプレスリリースによると、日本の家庭に眠る“かくれ資産”の総額は推計66兆円以上。国民一人あたり平均約53万円に上るという。
「たとえば実家に保管された古酒、特に国産ウイスキーの人気が高まっています。“山崎25年”などは、定価が36万円に対し、フリマアプリで130万円オーバーになることもあります」(前同)
『メルカリの達人!』(ぱる出版)著者であり、ネット古物商である泉澤義明氏は“昭和レトロ”こそ今のフリマアプリのトレンドだと語る。
「家庭内にある不用品が“売れる品物”か否か、一発で分かる方法があります。まず、フリマアプリ内で“昭和レトロ”で検索し、“売り切れのみ”“価格の高い順”で絞り込むこと。これで、どんな商品が人気か分かります」
■高値で売買されるDVD「名作シリーズ」トップ3は……
そこで今回は、どこの家庭にもある可能性大、そして高値で売れるアイテム3選を前出の泉澤氏の協力のもと紹介する。
まずは、“昭和家電”。持て余す物ナンバーワンだが、捨ててしまうのはいったん待ちたい。
「おばあちゃんの家にあるような、昔の型の扇風機やラジカセは10万円以上になることも多く要チェック。昭和家電は海外でもアンティークとして大人気です」(前同)
メルカリで検索してみると、『AIWAのステレオラジオカセット』が1981年当時に9万2800円だったのに対し、12万円の価格で売却されている。状態確認などのコストはあるものの約2万5000円の“お得”だ。ナショナルの扇風機に至っては、なんと20万5000円(送料込み)という高値に。
また、名作シリーズのDVDも愛好家が多いという。
「『北の国から』『トラック野郎』『仁義なき戦い』、この3タイトルは今でも根強いファンがいます。NetflixやAmazonprime Videoが台頭する現代でも、コレクションとして集めたい方は多いでしょう」(同)
『トラック野郎』の初回生産限定ブルーレイボックスは、当時の定価が2万7000円なのに対し、メルカリでは4万円で売却されている。