■メルカリで78万円で売れた“キティちゃんのセット”

 昭和・平成を象徴するキャラクターのドール、おもちゃ関連もコレクターには垂涎ものだ。

「ガンプラ、リカちゃん人形なども高額で取引されますが、ダントツはキティちゃん。ご当地キティなどレアものも多く、マニアは何千と集めていることもあります。まとめて出品すると10万円超え、ということもありますよ」(同)

 なお、現在のご当地キティの根付けやストラップの定価は500円(税抜)。それがメルカリでは約1000個で78万円、364個で25万円と高額売却されたケースも見受けられた。

 上記3選以外にも、まだまだ需要の高い“不要品”は多い。

「レコードやカセット、コンパクトカメラはZ世代に人気です。カセットプレイヤーは今でも新品が販売されていますし、スマホに慣れた若年には、フィルムカメラのあえて手間をかけて写真を撮る斬新さがウケているようです」(前出のエンタメ誌ライター)

 最後に泉澤氏は“名前も分からないアイテムが売れるか判別する方法”をアドバイスする。

「『グーグルレンズ』を使えば、メルカリやヤフオクのデータから商品名や売却価格が分かります。食器棚の奥に潜むグラスですら良いお値段で売れることも。古いものをすぐに捨てない。これは鉄則です!」

 この夏のお盆は実家に、お宝探しに帰ってみては。

泉澤義明
1970年、千葉県生まれ。リサイクルアドバイザー。ネット古物商・ネット販売講師。「ダブルワークからはじめる「ネット古物商・リサイクルショップ」の成功マニュアル」(ぱる出版)著者。 現在はリサイクルショップを経営するかたわら、新規事業の参入者に向けたセミナーを開催。自分自身の失敗や体験談をもとに、ネット販売、リサイクルを広める伝道師として活躍中。