■日傘の購入基準は…

 一方で、女性からの目線を気にして、「男なのに日傘をさすなんて……」と躊躇してしまう人もいるのかもしれない。

 だが、前出の日本洋傘振興協議会事務局の田中氏はこう言う。

「そういった声もありますが、実際に一度使って涼感を味わうと手放せなくなるという意見が多いです。恥ずかしさは使うたびに薄らいでいくものです。今はビジネスマンからシニア層まで愛好者の幅も広がっていますし、若年層の男性は肌を守ろうという意識も高く、年々利用者は増えているように感じます」

 とはいえ、初めての日傘購入。いったい、何を基準に選べばよいのだろうか。

「最近は遮光・遮熱効果に加え、ひと振りするだけで雨粒を払い落とす撥水機能も高い商品も出てきていますし、商品バリエーションも増えてきました。

 モンベルなどのアウトドア系メーカーはデザインもクールで、中高年からも人気となっています。通勤・通学にも便利な“折り畳み式”、昨今多い天気の急変にも対応できる“晴&雨兼用タイプ”、薄毛対策にもなるUVカット仕様など、用途によって使い分けるのもありではないでしょうか」(前出の生活情報誌ライター)

 自分に合った日傘を見つけ、暑い夏を乗り切ろう。

日本洋傘振興協議会
(Japan Umbrella Promotion Association = JUPA)
全国の洋傘製造業者有志により、1963年に設立。会員企業は洋傘の品質向上と安全性の確立、ファッショントレンドの研究や機能性の向上を追求し、高付加価値製品の開発に努める。独自にJUPA基準を設定し、会員の洋傘の品質・信頼・安心の証として、JUPAマークを添付している。