小、中、高校では、7月20日から夏休みというところが多そう。子どもにとっては楽しい夏休みだが、貧困問題に取り組むNPO法人「キッズドア」が行った調査で、小中学生のいる困窮世帯の6割が、子どもの夏休みについて短縮や廃止を希望していることが先日ニュースになっていた。ここ最近は物価、光熱費の上昇などが続いており、生活費にも大きな影響がある。親にとっては、子どもの長い夏休みが負担になるという一面もあるようだ。

 そこで今回は30~40代の子どものいる女性100人に「子どもが夏休みで大変なこと」についてリサーチ。「その大変さを軽減するためにしている対策」についても聞いてみた。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)

 第4位(6.0%)は、「宿題の手伝い」「冷房代など光熱費がかさむ」「仕事への影響」が同率でランクイン。

 夏休みには各教科多くの宿題が出される。自主的に宿題をすすめられる子ばかりならばいいが、おうちでの勉強はテレビやゲームなどの誘惑が多く、側について勉強時間を取ったり、結局夏休みの終わり頃になって大慌て、親が手伝うはめになるということもありそうだ。

「子どもが多いため宿題の手伝いが本当に大変で、夫と分担している」(34歳/女性/主婦)

「夏休みの課題を終わらせること。なるべくスケジュール通りに進めるように声かけする」(46歳/女性/専門職)

「宿題の手伝いが大変。面倒くさい宿題は先に終わらせておく」(44歳/女性/営業・販売)

「どうしても親がサポートしなければならない課題も多いので、大変さを感じる。だから子どもの目線で一緒に楽しむことを考えている。大人の目線で取り組むと疲れるから」(36歳/女性/主婦)

 夏休みは子どもが家にいる時間も長くなる。そして今年は“災害級”ともいわれるほどの猛暑が続いているため、エアコンの電気代など光熱費もアップ。エアコンを使用する部屋を決めたり、扇風機や涼しい時間帯をうまく活用して節約したいところだが、熱中症予防のためにもエアコンなしはありえないので悩ましいところだ。

「冷房代がかさむので、なるべくみんな同じ部屋にいるようにする」(32歳/女性/主婦)

「冷房を使用したり、テレビを見たりして電気代が怖い。午前中は暑くてもクーラーは我慢しようと思っている」(40歳/女性/主婦)

「電気代がかさむので、クーラーを安易に使わないようにしている」(40歳/女性)

「熱中症も怖いので、絶えずクーラーを効かせた状態になるから電気代がかかる。扇風機やサーキュレーターを活用する」(49歳/女性/主婦)

 最近は共働き家庭が多いため、仕事への影響も大きい。子どもの預け先が見つからない、勤務時間の調整、一人で留守番をする子どもへの不安など、悩みは多そうだ。学童保育の利用や習い事に通わせる、実家の両親に頼るとしても、普段よりも仕事時間が取れず、しわ寄せが出てきそうだ。

「仕事に行けない。主人が在宅勤務可能なときは、家で仕事をしてもらって自分が出勤するようにする」(48歳/女性/パート・アルバイト)

「うるさくて仕事に集中できないので、夜中に起きて働いている」(38歳/女性/自由業)

「共働きなので、子どもが一人になる時間が増えて不安。時短勤務や有休を使用している」(43歳/女性/主婦)

「共働きの場合、預け先の確保や、どちらかが休むといった仕事への負担。市や県、国で共働き世帯が子どもを預けられる配慮があれば助かる」(31歳/女性/事務職)