■『27時間テレビ』と比較され日テレに批判が再沸騰

『27時間テレビ』が青春のダンス企画で感動的なフィナーレを迎えたわけだが、それを引き合いに『24時間テレビ』(日本テレビ系)を批判する声も聞こえてきている。

《27時間テレビダンス大会とっっっっっっても良かった。作った感動を演出する24時間テレビより、本気で練習して、それでも負けてしまった若者たちのくやし涙 嬉し涙の方がよっぽど感動でした》
《24時間テレビ的なの、感動を人工的に作り出している気がして好きじゃなくてあんまり見たことなかったんだけど、27時間テレビ良いな》

 といったように、『24時間テレビ』は以前から“感動の押し売り”と揶揄されがちだったが、今年は例年以上に風当たりが強い。

「今年8月31日、9月1日に放送を控えている『24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?』は、昨年起きた寄付金着服問題を最大の要因として、例年以上に放送前から“やる意味はあるのか”と荒れている状況です。そこにきて『27時間テレビ』が、いわゆる“お涙頂戴”ではない爽やかな感動を見せつけた。それにより、『24時間テレビ』の“ハードル”が非常に上がっている感じです」(前出のテレビ誌編集者)

『24時間テレビ』は23年11月、系列局である日本海テレビの経営戦略局の局長(※懲戒解雇済み)が『24時間テレビ』への寄付金や会社の売り上げを着服していたという事態が発覚。チャリティー番組としての信頼が完全に地に落ちている状況にある。

 また、ジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題を受けて、事実上の“旧ジャニーズ枠”と化していたメインパーソナリティーを廃止したにもかかわらず、相葉雅紀(42)が「保護犬トリミング」の枠で起用されたことで、視聴者から“ダブルスタンダードじゃないか”と批判されている状況にあるのだ。

「『24時間テレビ』は総合司会に圧倒的なMC力を誇るくりぃむしちゅー上田晋也さん(54)を起用。

 チャリティーマラソンは“児童養護施設募金”と目的をはっきりさせ、施設出身者で“恩返し”という動機もしっかりしているやす子さん(25)を起用したりと、絶妙なキャスティングですが……。しかし、2人とも『27時間テレビ』にも出演しているため、より『24時間テレビ』と比較する視聴者も出てきそうですよね」(前同)

※画像は『FNS27時間テレビ』の公式X『@fns27htv_fns』より

『27時間テレビ』で上田は『ナゾトレ川柳』のMC、やす子は複数のコーナーに出演していた。

「また、『24時間テレビ』でやす子さんが挑むマラソン企画は、すでに現時点で“酷暑での長距離マラソン”という点で批判、心配の声が多数上がっています。『27時間テレビ』で先駆けて行なわれた『100kmサバイバルマラソン』にも同様の厳しい声が多く寄せられました。

 参加者の1人である井上咲楽さん(24)がドクターストップでリタイアしたほか、数多くのタレントがリタイア。『27時間テレビ』放送後に、ますます真夏のマラソン企画に異を唱える声は増えています。

 今から1か月以上も先ですが、8月末はまだまだ猛暑。『24時間テレビ』でやす子さんを走らせることに対して、日テレにより厳しい声が飛ぶのは避けられないのではないでしょうか……」(前同)

 多数の諸問題に加えて、大好評の『27時間テレビ』と比較されることになる――ただでさえ強い逆風が吹いている『24時間テレビ』は今回、大いに苦戦することになりそうだ。