■松本人志サイドの抗議に読売テレビ社長は見解

 宮根がMCを務める番組では、『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ・日本テレビ系)に対し、ダウンタウン松本人志(60)の「対文春」裁判を担当する弁護士が抗議したことが物議を醸している。

 松本の代理人を務める田代政弘弁護士は、『週刊文春』(文藝春秋)の報道を引用した『ミヤネ屋』の放送内容が偏向報道であると読売テレビに抗議文を送付。また、松本本人も自身のX(旧ツイッター)に抗議文の文面を投稿した。松本側はBPO(放送倫理・番組向上機構)への人権侵害の申し立てを検討しているとも報じられている。

 7月25日、『ミヤネ屋』を放送する読売テレビの松田陽三新社長は同局で会見を行ない、抗議文に対して、「事実関係で誤解があるのかな、という気がしております」と話し、「もう一度番組を見ていただければ、誤解も解けるのかなと思っております」とコメント。今後も訂正などをする予定はないとした。

「読売テレビの社長が社としての見解を出して、それに田代弁護士、松本さんサイドがどう反応するのかということになってきそうですが、現在、『ミヤネ屋』はトラブルとは別の部分、視聴率の面でも苦戦を強いられています。

 同時間帯のワイドショー、石井亮次さん(47)MCの『ゴゴスマ-GO GO!Smile!-』(CBCテレビ・TBS系)に視聴率でほぼ並ばれていて、かつての“午後は『ミヤネ屋』”という一強感はなくなってしまった。今後もし、松本さんサイドとの件がさらにこじれるようなことになれば、いよいよ番組存続も危ぶまれるかもしれませんね。

 そんななか、もう1つの軸となる番組『Mr.サンデー』の脅威となるであろう『有働タイムズ』が10月にスタートすると。宮根さんしてみれば、弱り目に祟り目といったところではないでしょうか」(前出の制作会社関係者)

※画像は『ゴゴスマ-GO GO!Smile!-』の公式X『@cbc_gogo』より

 現在のところ『Mr.サンデー』は堅調で、世帯視聴率は8%ほど、個人視聴率は5%ほど、そしてテレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率は3%ほどを取っているという。

「一方の『サンデーステーション』のコア視聴率は2%前後ですからね。『Mr.サンデー』は日曜夜の報道・情報番組では大きな存在感を放っているんです。しかし、この『サンデーステーション』に代わって『有働タイムズ』が乗り込んできて、放送時間も一部被るわけです。やはり、宮根さんとフジテレビとしては、戦々恐々の事態でしょう。

 宮根さんは1本あたりのギャラが高いことで知られています。今は数字が取れているからフジも何も言わないでしょうが、『有働タイムズ』が猛威を振るい、『Mr.サンデー』の数字が急落するなんて展開になれば、宮根さんも相当しんどいことになるはずです……」(前同)

 15年目の『Mr.サンデー』、そして18年目の『ミヤネ屋』。情報・ワイドショーの申し子と言えそうな宮根だが、61歳の今、正念場を迎えているようだ――。