■ハシカンのスケジュールの取り合い

 前出の制作会社関係者が言う。

「もちろん舞台のスケジュールは事前に朝ドラ側にも伝わっていたことですし、橋本さんに非は全くありません。ただ、主演の橋本さんの不在は、特に出番が多い朝ドラでは影響が大きいんでしょうね。スケジュール面の調整に加えて、主演がずっといないと現場の士気を保つことも難しくなりそうですし、そうしたことが他のシーンの撮影にも影響すると思われます。

 超売れっ子の橋本さんだからこその問題ですが、舞台『千と千尋の神隠し』終了後の今も、別作品とのスケジュール調整が大変なことになっているそうです」

 橋本は、2019年から山崎賢人(29)主演で続く映画『キングダム』シリーズに、第1作からメインキャラクター・河了貂(かりょうてん)役で出演している。

『キングダム』は原泰久氏による同名コミック(集英社)が原作の紀元前の中国春秋戦国時代を舞台にした物語。最新作で第4弾の『大将軍の帰還』(7月12日公開)は公開から10日間で興行収入は36億を突破しており、すでに「興収100億円」が確実視されるほどの盛り上がりを見せている。

※画像は映画『キングダム 大将軍の帰還』の公式X『@kingdomthemovie』より

「『キングダム』は『大将軍の帰還』が“シリーズ最終章”と銘打たれていますが、原作も映画もまだ完結していません。すでに映画第5弾の撮影が一部開始していること、第7弾まで制作計画が進んでいることが報じられています。軍師の河了貂は主人公の側近的立場ですから、当然ながら橋本さんも第5弾の撮影がある。

 つまり、現在も朝ドラ『おむすび』と『キングダム』の続編で、橋本さんのスケジュールの取り合い状態になっているというのです。ただ、『キングダム』の河了貂は非常に重要な役ですが主役ではない。一方の朝ドラ『おむすび』は橋本さんがヒロインです。舞台『千と千尋の神隠し』で『おむすび』クランクイン直後には不在だったとこともあり、橋本さんサイドは基本、朝ドラを中心にスケジュールを組むことになるといいます。

 しかし、そうなると今度は、『キングダム』サイドでの撮影スケジュールの難しい調整が必要になってくるわけで……。橋本さん以外にも多忙なトップ俳優が多く出演する『キングダム』。スケジュールを組む現場のスタッフは、四苦八苦しているでしょうね……」(前同)

 橋本はしょっちゅう目の下にクマを作っていたり、ロンドンで5月1日に行なわれた舞台『千と千尋の神隠し』の初日公演を急きょ休演(理由は非公表)したりと、多忙による体調不良が心配されることも多い。

『千と千尋』のロンドン公演を終え、休む間もなく『おむすび』の撮影に臨み、さらに“100億円作品”になろうとしている映画『キングダム』――超売れっ子ならではの苦悩だろうが、くれぐれも体調面にだけは気をつけて、撮影に臨んでほしい。